私と一緒にいてくれた恩人【太宰治】

第227話 雪合戦 ページ38

｢いっえーーーい！！！｣








｢まっっっ！！なんだよあのサイコパス！！笑いながらえげつない玉投げてやがる！！｣









異能を上手く使って豪速球を投げるA、その標的にされている前原君。ピンチながらも、前原君は持ち前の運動神経で玉を避けていた。









でもその体力がいつまで持つかな。とりあえず僕は戦闘にむいてないからかまくらでも作ってようか…？








僕の異能…凡庸系だしな。









とりあえずかまくらつくろう。









｢ちょ、治！！何呑気にかまくら作ってんの！！業君達と作戦会議してよ！！｣






｢業君や中村ちゃんなら大丈夫だろう？サバゲーを思い出し給えよ｣









と言い返してやると舌打ちしてまた前原君を攻撃し始めた。まぁ、これもこれで僕の作戦なんだけど。






…作戦といってもとても単純なものだけど。









まぁいい、雪合戦は脳筋Aちゃんに任せて僕は青春を謳歌しよう。



…え？1人でかまくら作ることが青春だとは思わないって？？








僕にとってはこんな平凡な生活できることが青春なんだから。仕方がないだろう。








｢っっっしゃあああああ！！前原君ぶっころー！！！次磯貝君狩るわ！！！｣






｢言い方が雪合戦じゃねぇよ…A｣





｢負け犬は黙ってろくそ原｣






｢相変わらずの扱いだな俺！！！｣









みたいな幼稚な言い争いをBGMに、ついにかまくらが完成した。脳筋共に守らせて業君と中村ちゃんと僕で作戦会議でもするか…






と思っていたら、試合終了の笛がなった







僕がかまくら作った意味は

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