私と一緒にいてくれた恩人【太宰治】

第205話 きゃっきゃうふふの時間 ページ11

「っん！？」





計画通り急所に近いところを狙わせた殺せんせーは、茅野ちゃんのを拘束した。




そこに渚が近づき、茅野ちゃんに接吻をした。




もう一度言う、渚が茅野ちゃんに接吻をした。




しかも深い方。おかげで茅野ちゃんはクタクタだった。




ちなみに私と治と業君と中村ちゃんは写真と動画を撮った。








ゲスい？何それ。下水道って美味しいよね、の略？





渚の接吻で気絶した茅野ちゃん。その気絶している間に殺せんせーは茅野ちゃんの触手をそっと抜いた。






「そろそろ言わないとじゃないの、殺せんせー」





私のこの呟きは殺せんせーに届いたのだろうか。





それでも現に、みんな何が何だか分からない顔をしている。



何故茅野ちゃんが触手を持っているのか。




何故茅野ちゃんは殺せんせーを人殺しと言ったのか。





何故雪村あぐりの妹である雪村あかりが茅野カエデになっているのか。









「先生、説明してください。そうしないと俺達は納得できません」






「………ではまず単刀直入に言いましょう。




先生は、来年の3月に必ず死にます





つまり選択肢は、このままタイムリミットを迎えてお別れをするか、




自分達の手で殺してお別れをするか、です。







……では、説明に入りましょうか」






そこでみんなはまた息を飲み、困惑した。







でも先生は、壮大な過去を語りだした。






死神の頃の話、実験施設にいた時の話、そしてE組の教師になった話を。

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