私と一緒にいてくれた恩人【太宰治】

第223話 機密 ページ34

｢いいか皆、これから話す事は国家機密だ。



この情報を漏らした場合も君達は記憶を消去することになる｣







ここで粟田A一言いいですか。







異能力って国家機密だったの。初耳すぎて白目を剥いでしまった。




皆の視線が一気に私に降り注ぐ。いやん、えっち。







｢…太宰君とAさんは異能力を持っているんだ｣






そこに誰もが押し黙るった。だよね。そうなるよね。





烏間先生どうしたの？20代にもなって厨二発病しちゃった？ってなるよね。







｢その…異能力、って…なんすか｣







そこで謎に出番の多い前原君が烏間先生に問いかける。







｢能力だ。だがそれはどのようにして行うのか、合理的に説明することは出来ない。理論的な説明は出来ない。


物理的法則、常識を全て覆されるものだ｣






｢どうしたんですか烏間先生！！！いきなり厨二になっ｣





｢1回黙ろうか、A｣






｢…おっす｣





いつものテンションで騒いでしまうも治が制御来てくれた。いや、あんた最高だわ。最高のままんだわ。将来治の娘になろ





｢にゅや…先生はAさんが太宰君のお嫁になる方がいいと思いますけどね｣



｢失せろよ｣







そこで私はバチっと異能を使う。あ、此奴に電気効かないんだ。





｢此方じゃなくて水の方残って欲しかったなぁ…｣





｢無防備だったAが悪い。これが異能力だよ。わかった？｣








そこに帰ってきたのはまばらな返事だけだった。

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