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Good morning! ページ28

僕がそれからまた二時間ばかりうだうだと考え続けていると、「ご飯が出来ましたよ〜」とユウミさんが僕やリーオックさん達を呼ぶ声が聞こえた。

いつの間にかお昼になっていたらしい。
ああ、何にも解決策を見い出せてないのに……。
せっかく早く起きたのに、意味ないじゃん……。

悶々としながら僕は3号室を出た。
階段を降り切った途端に机にお皿を忘れていた事に気づいたけど、また後で取りに戻れば良いと思い、僕はそのままダイニングルームへと向かった。

ダイニングルームには、すでにコノハヅキさんがいた。
コノハヅキさんは扉から一番遠い席に座っている。

「おはよう、リーハ君!」
僕がダイニングルームに入るなり、コノハヅキさんは輝くような笑顔を僕に向けて来た。
その笑顔に圧倒され、僕は一瞬たじろいでしまった。
「お、おはようございます……。」
「体の調子は大丈夫?昨日は、朝は元気に見えたのに、その後は全くご飯を食べに来なかったね。」
「ええ、まぁ……。昨日はお昼くらいから、調子がまた悪くなってしまいまして……」
あなた方の所為ですけどね……!と思いながら、僕はコノハヅキさんの隣……テーブルの真ん中の席に腰を下ろした。

「まぁ、昨日はランチにもディナーにも来なくて正解だったよ。ユウミさんがいなくなるとすぐに、リーオックがベレッタとかデザートイーグルとかを持ち出して来て大暴れしてたからね。あれは危ない。」

ベレッタ?
デザートイーグル?
それって……銃の名前じゃん!!

ゾッとしている僕を他所に、コノハヅキさんは思い出し笑いをしていた。

ああ………降りてくるんじゃなかった……。
でも、もう元気になっているのに、ユウミさんにまたご飯を持って来てもらうなんてそんな厚かましいことは出来ないし……!
お願いだからリーオックさん……。
どうか機嫌を直していて………!

精神的に疲れた僕がうなだれていると、ダイニングルームの扉が音もなく開いた。
噂をすればなんとやら、だ。

「やぁ、リーオック!昨日はよく眠れなかったみたいだね?ユウミさんの事を考えていたのかい?」
コノハヅキさんは早速、リーオックさんの逆鱗に触れた……というか、ハイタッチを決めた。
酷い、酷すぎる。
僕は手で顔を覆った。

「いや、お前をどう料理してやろうかと考えるのが楽しくてな。それで目が冴えちまったんだ。」
リーオックさんは幽鬼のようなげっそりとした顔に、目ばかりをギラギラと輝かせてニヤリと笑った。

リンゴーン♪→←サンクチュアリの良い所2



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設定タグ:恋愛 , 冒険 , 殺し屋   
作品ジャンル:ミステリー, オリジナル作品
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冷兎 - え、?吹っ飛んだの?ピンク頭のモブくん (2021年1月29日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» そうだね!ユウミさんがいなくなったと思って心が折れそうになったリーハだけども、大丈夫、立ち上がれました。さあ、これからどうなるのでしょう( ̄∇ ̄) (2021年1月21日 0時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - モリアーティ教授さん» リンゴを使ったのは、リンゴが深い意味や歴史を持つ果物だったからなので、そんなイギリス民謡があったとは知りませんでした。「恋人にリンゴを」って、かわいい名前ですね。調べてみたいと思います。次回も楽しみにしていてくださいね! (2021年1月21日 0時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - モリアーティ教授さん» 思わず「ひゃああ!」と声を上げてしまいました!ありがとうございます!文書表現が向上しているなどと言って頂けるなんて……舞い上がりすぎて、空から落ちて来なくなるかもしれません。これからも頑張ります! (2021年1月21日 0時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - ワトスンさん» コメントをありがとうございます!リーハもようやく自分の気持ちのままに行動する事が出来ましたね。今までは読者の皆さんに歯痒い思いをさせて来たので頑張って欲しいところですね。あの二人に負けるな!と声援を送り続けてあげてください! (2021年1月20日 23時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャーロック | 作者ホームページ:https://twitter.com/Sherlock_Rio  
作成日時:2020年11月13日 12時

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