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亀裂 ページ42
廊下は一人で歩き、
食事も一人で取る。
唯一言葉を発するのは、困っている人を見た時と、
校長室で紅茶を飲む1日のうちの1時間ほど
試験があるからまだ耐えられる。
2週間の試験のうちやっと半分まできた
少し、風に当たろうかな…
中庭に出るとリリーとセブルスの姿。
二人が一緒にいるのは久しぶりに見る
視界に入らないような所まで行って芝生の上に寝転がり身体を伸ばす
本当は、二人の元へ行って一緒にお喋りしたい
次の試験の問題を3人で出し合ったりしたい
夢を見過ぎか…
「アイツらがどんな奴らか分かっているだろう！」
「ええ！分かってるわ！
でも私が言ってるのはその事じゃない、
貴方がつるんでる人達のことを言ってるのよ！」
二人が言い合いをしているのが聞こえる
「酷い人たちよ！マグル生まれを穢れた血と称して、呪文をかけたりしてるじゃない！
反吐が出るわ！」
「君を言っている訳じゃない…
呪文をかけるのはポッター達だって一緒だ！」
「私のことを言ってるも同然よ！
呪文をかけるかもしれないわね、
でも貴方のお友達は悪質だわ！
それに、貴方あの人達に命を救われたそうじゃない」
その言葉に気が触れたのか、セブルスは踵を返して
城に戻って行ってしまった
リリーの目から涙が溢れるのが見えたけど、
私は寮へ足を向けた
アリアはまだ部屋に戻ってきてはいない
『オーキデウス』
ミムラスの花とリリーの好きなクッキーを
机の上に置いて自分のベッドに入った
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作者名：やすめみ | 作成日時：2020年9月6日 18時
