月が綺麗ですね【親世代】⑤ (ページ16)

今日:18 hit、昨日:1 hit、合計:112,884 hit

悪戯仕掛け人　リーマスside ページ16

「ねぇ、A
僕とパーティー行って大丈夫？」

やっぱり、あの時だけの言い訳だとしか
思われてないだろうか

『ごめん…勝手に行く気になってたんだけど…』

「そっか！よかった！
もしかしたら伝わってなかったかなって」

『変なリーマスー』

クスクスと笑うAを見て少しホッとした

『ピーター、コツはジワジワ変わっていくってより
頭から何かに引っ張られる感覚っていうかな…』

「ちょ、ちょっとやってみる…」

魔法薬学のレポートに目を戻す。
あーやっぱり苦手だ、

「A、ここのニガヨモギのとこって…
あれピーターは？」

にこにこしながら駆け寄ってきたと思えば
目の前に手の上に乗せたネズミを出される

もしかして…ピーター？

「ジェームズ！シリウス！
ピーターもアニメーガスになれたよ！」

そう伝えれば奥の方でクソ爆弾の改良をしていた
2人が走ってきた

「お！ネズミか！」

「皆できるようになったし、
僕達の分のコードネームも考えなきゃな」

Aの手の中のピーターもチューチューと
嬉しそうに忙しなく動いている

「ピーターは、ネズミだし…
尻尾がミミズみたいだから、
ワームテールなんてどうだい？」

手から下りて人の姿に戻ったピーターは
首を思い切り縦に振っている

『じゃあ次はシリウスね
ほら、はやく！ワンちゃんになって！』

シリウスは舌打ちをした後に真っ黒な犬になった。

「なんか…グリムみたいだね」

ジェームズの例えがショックだったのか
尻尾を巻いている

『流石に可哀想だよ…
このピンク色の肉球が好きなのもちもちで』

シリウスは意外なことに大人しく触らせている。
まぁ、ラーテルの時に触らせて貰ってるからな

「じゃあパッドフットとか、どうかな…？」

『いいじゃん！ピーター！
パッドフット！お手！』

流石にガン無視だ

「じゃあ…次は僕だ！」

ジェームズは雄々しい鹿
枝分かれした角がかっこいい。

「プロングズ、なんていいんじゃね？」

ジェームズは一瞬で気に入ったのか
すぐに人の姿に戻った。

Aは何かを思いついたように
広げてあった忍びの地図に向かって何か呪文をかけた

地図には

【ムーニー、ワームテール、
パッドフット、プロングズ、ラーテル
われら魔法いたずら仕掛人の
ご用達商人がお届けする自慢の品忍びの地図】

と浮かび上がっていた。