検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:14,308 hit

darling64 ページ5

.






_________________

____________





『勝利くん ♪』




勝利くんの姿が見えてきたので

走ってぎゅっと後ろから抱きつくと

苦笑いをしながら振り向いた。





『寒いねー!!もう11月だよ』



勝利くんの出場する陸上の大会も終わり

部活の引退を迎えた放課後、

勝利くんの部活姿を見に行くことがなくなった。




勝利くんといつも一緒に帰れることは嬉しいけど

走っている姿を見れなくなったのが




『悲しいんだよね…』




「なにが?」





『だって勝利くんの部活してる姿…』






「それもう5回聞いたから。」





『聞きあきるぐらい言いたいよ。』






「で、大学決めた?」




いきなり話を戻した勝利くんに

あたしはすぐに黙り込んでしまった。





『…………。』






「バイト先みたいな場所、向いてると思うけど。」




『あぁなるほど…』






確かに接客業は、楽しくて、好き。





『あたしもらった大学のパンフレット見て
調べてみるね!

ありがとう!勝利くん!!』





あたしがそう言って笑うと

勝利くんはため息をついた。






あたしなんかまずいこといった!?


知らず知らずのうちに!?






「しょ…っ!!?』






謝ろうと勝利くんの顔を覗くと、


あたしは信じられないものをみた。







『勝利くん…顔真っ赤…』






いつも無表情か不機嫌か


いいときで少し笑うぐらいの勝利くんが


顔を赤く染めて、片目をおさえていた。





『勝利くんどうしちゃったの!?』





勝利くんのその表情に釘付けになっていると


真っ赤な顔でぼそっとあたしにいった。





「今、見ないで。」







きゅーんっっ!!!!!






その言葉に胸が苦しくなって

あたしまでも顔が真っ赤になってしまった。




『勝利くんも真っ赤になっちゃうことあるんだねっ』




思っていることを素直に口にすると

勝利くんがこっちを向いた。








「誰のせいで真っ赤になったとおもってんの?」






まだ少し赤い勝利くんが

不機嫌そうにそう聞いてきた。






『誰?………えっ!?

あたしのせいで顔真っ赤なの?!』





「ばっ馬!!声でかい!」




何人かの生徒があたしの声に振り向くと


勝利くんが必死になってあたしの口をおさえた。









darling65→←darling63



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (82 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1550人がお気に入り
設定タグ:佐藤勝利 , SexyZone , 平野紫耀   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:そみん | 作成日時:2021年2月27日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。