【文豪ストレイドッグス】生きるって...何ですか？３

111話 ページ18

そうだった、私、未成年。


「お酒が飲みたい」

マ「...ジュースなら有りますよ」

「カシオレなら飲んでもいいでしょ。アルコール少ないから」

マ「...それだけですよ。飲み過ぎは駄目です」

「はーい」



...お父さん？みたいだね。

飲んでも良いって。やったね。


マスターがカシオレを出してくれました。その後にカットしてある凍らせたマンゴーをお皿に山盛りに出してくれました。(爪楊枝付で)

マスター...私の今の好物を覚えてくれたんだね。


「マスター、ありがとう(泣)」


御礼を言えばマスターは何も言わずにｺｸﾘ、と頷いてくれました。

作之助さんの次に惚れるよ。

黙々と食べていれば太宰さんがマスターに洗剤はあるだの言っていたけれど...今買ってこいよって思った。


織「それほどに哲学的な思考をしているということは、仕事で失敗をひたのか？」


太「そう、そうなのだよ。失敗も大失敗さ」


太宰さん。唇を尖らせても可愛くありませんよ。

太｢囮作戦でね。ことの発端は、私達の密輸品受け渡しを、どこぞの愉快な連中が邪魔をして横取りしたがっている、なんて情報を摑んだ事だ。

私達の飯の種を横からかっさらおうなんて、嬉しくさせてくれる連中だよ。これはさぞや威風堂々たる益荒男が来るだろうと思って、わくわくしながら待ち伏せしたのさ。

うまくいけば壮絶なる戦死だ。ところが現れたのは五円玉みたいにぱっとしない銃運びさんたちが十数名ときた。

虎の子と云えるのは機銃つき幌車に手提げ榴弾砲。がっかりしたから倉庫で罠を張って包囲攻撃をしたら、泣きながら逃げていったよ。

おかげでまた死にそびれた。詰まらないなあ｣


何で逃げるんだよ敵さん！

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