２章：菜の花畑の罠と殺人 ページ9
俺はAの話を聞いて、とても興味深いと思った。しかしよくよく考えると、「バラの伯爵」は捕まっているのだ。もうこれ以上殺人事件は起きないだろう。と安心したいが、そうとも限らない。
この国では殺人事件が起きたことはないが、もしかしたらこの国あるいは他の国で殺人者になり得る人物は存在するのかもしれない。そう考えると、油断していること自体が一番危険だ。
色々と考えに更けていると、Aが俺の毛むくじゃらの肩にポンポンと叩いていたのに気づく。
「大丈夫？ 顔色が悪いよ」
「もともとこんな顔色だ。ほっといてくれ」
俺は彼女から目を背けてしまった。
何ということだ。心配してくれているのに、否定しちまうなんて‼ 言ってしまったものは仕方がない。もう取り戻せないだろうから……。
しかしAはそんなことも考えていないようで、何も言わなかった。
彼女は椅子から離れて、俺の隣へとやって来た。キラキラとした目でこちらを見ている。
「クロノ！ 見せたいものがあるの。こっちに来て」
Aは俺の大きな手を握り、外へと飛び出した。170�僂�らいの窓から出ると、そこには大きな庭が広がっていた。
この庭はここに住むAの叔母のミレーネが、ガーデニングをしていた場所だ。だがしかし、彼女の叔母は病気で亡くなったため、今は彼女の母が手入れをしている。今は誰もいないようだが。
花の道を通り抜け、俺はどこへでもAの後ろについていった。こんな小さい少女に手を引っ張られるものだから、あまり走ることは出来ない。
少しイラっとした俺は彼女の手を乱暴に離し、肩に乗せた。こちらの方が早く着くと思ったからだ。
彼女の言う通りの場所まで走ると、そこには菜の花畑が広がっていた。森と森の間に挟まれたその菜の花畑は黄色い花粉をばらまいて、キラキラと光っていた。まるで黄色い宝石のように。
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美月(プロフ) - 今読んでいる所なので、少しだけお待ちください！ (2018年2月18日 15時) (
レス) id: 8bca99ae07 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空(プロフ) - misaki66666さん» 背景を変えるですか……。少し試してみようと思います。過激な表現はできるだけ少なくしたつもりでしたが……その出てくる数は考えていなかったので、参考になりました。感想とアドバイスをありがとうございました。 (2018年1月5日 9時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
misaki66666(プロフ) - 後、少し過激な表現があるお話に、五つ星の内星が○○個、と決めておくと分かりやすいと思います。文なども凄くいいと思います。続編も読んでの感想です。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c4f0e9bc83 (このIDを非表示/違反報告)
misaki66666(プロフ) - こんばんは。「シャニー」が作ったイベントにコメントを頂いた者です。貴方の作品は、とてもいいと思います。ここが悪いと言うなら、まず背景の画像が少し怖いです。もう少し可愛い絵に変えてみてはいかがでしょう。でも本当にこのままでもいいと思いますよ。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c4f0e9bc83 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 心の雨と虹の空さん» はい、応援してます！^^* (2017年12月18日 20時) (レス) id: 452482f8ee (このIDを非表示/違反報告)
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