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6章:銃声 ページ39

僕は最初にいたあの部屋から出て、Aと別れた。父親が心配になったからだ。

父上は病にかかってしまったため、バーラさんに薬をもらったがこれでは助からないと言われていた。


もうすっかり現場検証も終わり、警察官たちはちょうど帰っている途中だった。外に黒い車が停めてあるので、それに乗るんだろうな。もうその場を出歩いても文句は言われないから助かった。

マルーシ国は意外とこの家から近く、歩いて30分でついてしまう。遠い場所だと歩いてまる2日もかかる場合があるので、その時は水と食料とテントが必要だ。警察官や消防士や救急隊の場合は車を使えるが、たいていは歩きという手段か羽根を使って空を飛ぶしかない。

はあ、疲れる。

長いため息をつくと、誰かの足音が微かに聞こえた。まさかAが僕の後を追ってきたのか?

振り返ると、走っている黒い物体が見えた。あれは一体……。よく見ようと目を細めると、その黒い物体はだんだんと近づきそいつは僕の前に姿を露わにした。

それはなんと悪魔族のクロノだった。なぜ走ってきたかは知らないが、羽根がクタクタになっている。

「ど、どうしたんだ? そのボロい羽根は」

「いや……なんでもないんです。それよりもう帰るのですか?」

「ああ、帰るよ。もう夕方だし、母上も心配していそうだし」

僕らは歩き始めると、もう太陽が地面に隠れて薄いオレンジ色を帯びている。

もう暗くなるから、急がないと叱れるではないか!
また、どこにいたのって言われそうだ。

「なあ、クロノ。空を飛べないか? 暗いと周りが見えないから」

彼は大きなため息をついたが、やれやれという感じで僕をつかむ。

「仕方ないですね。飛んで帰りますか」

クロノはボロボロの羽根を広げて、空を飛ぼうとしたが飛ぶことはできなかった。それなのになぜが宙に浮き、彼が羽根を閉じているに空を飛んでいる。


一体どうなっているんだ?
魔法の力なのか?


もうそんなことはどうでもいいや。
とにかく今日は眠くて疲れたから、空に浮いたまま眠ることにした。


実はこの不思議な出来事こそが、危機一髪の出来事の始まりだったのは全く気づくことはなかった。

▽→←▽



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設定タグ:名前変換オリジナル , ダークファンタジー , ミステリー   
作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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美月(プロフ) - 今読んでいる所なので、少しだけお待ちください! (2018年2月18日 15時) (レス) id: 8bca99ae07 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空(プロフ) - misaki66666さん» 背景を変えるですか……。少し試してみようと思います。過激な表現はできるだけ少なくしたつもりでしたが……その出てくる数は考えていなかったので、参考になりました。感想とアドバイスをありがとうございました。 (2018年1月5日 9時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
misaki66666(プロフ) - 後、少し過激な表現があるお話に、五つ星の内星が○○個、と決めておくと分かりやすいと思います。文なども凄くいいと思います。続編も読んでの感想です。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c4f0e9bc83 (このIDを非表示/違反報告)
misaki66666(プロフ) - こんばんは。「シャニー」が作ったイベントにコメントを頂いた者です。貴方の作品は、とてもいいと思います。ここが悪いと言うなら、まず背景の画像が少し怖いです。もう少し可愛い絵に変えてみてはいかがでしょう。でも本当にこのままでもいいと思いますよ。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c4f0e9bc83 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 心の雨と虹の空さん» はい、応援してます!^^* (2017年12月18日 20時) (レス) id: 452482f8ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うららk | 作者ホームページ:ないよ  
作成日時:2017年11月27日 21時

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