悪魔は善良【そこにはもう誰もいない】

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俺はのこのこと歩き、この部屋の扉に向かうその瞬間。いきなり茶色い壁がガラガラと崩れたのだ。その壁の向こうにはたくさんの人影が見えた。だが、暗すぎて何人いるかは特定できない。

人影の１人が明かりをつけると、そこにいたのはムルードスだった。後ろには黒い防具服を身につけた兵士がずらりと並んでいる。その兵士達はみな腕のいいやつばかりだろう。

俺では手も足も出ないが、魔法を使えばなんとかなるか……。

ファイティングポーズをすると攻撃するだろうと思ったのか、ニヤリと不気味に微笑んでいた。


「おい、もしかして俺らを攻撃するつもりか？ バカバカしい。貴様のような反逆者などはこの世に必要ない。なぜなら……」

彼も俺の真似をするかのようにファイティングポーズをとっていた。家族だから考えていることも一緒なのかもしれないが。

「悪魔(はんぎゃくしゃ)にはムチを送るからだ」

ムチだと？
あのバシバシと叩くためにあるあの紐のことか？
いや、そんなことを考えている場合じゃない。彼の考えを聞かないと、反乱が起きる気がするのだ。ここは俺が……。

拳に力を込めて、奴をにらんだ。
こいつには罰を与えなくてはならないのだから。


【クロノside終わり】

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ここまでを前のページに
載せようと思ったのですが
文字数が足りなくなってしまったので
２つに分けました。



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ここからは謎解きと
殺人(グ ロ注意)が始まります。
さてさて、誰が「バラの伯爵」でしょうか？

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