優艶恋愛

弐拾。 ページ22

暗い暗い闇の中、
私は一人、そこに立っていた。
隣にはいつの間にか男の子が増えていた。




話しかけてはいけない。
そう分かっているのに······。
君の事が知りたい。





「ねぇ、貴方は誰·····?」





「ボク?僕はね、そーご
って言うんだ!!」





そーごくん。
その笑顔はとても眩しかった。
暗闇に輝くそーごくんの笑顔は光だ。




本当の家族と住んでいない私には、分からない。
本当の家族の温もりも、悲しいの時の家族の慰めも。




でも感情はある。
ただ本当に寂しいんだ。
悲しい事は何もないのに。
涙が溢れるのはどうして····?




私が欲しい温もりは。
私が欲しい光は。





_______彼のもの何だ。





何処にも行かないで。


私を一人にしないで。


ずっと一緒にいて。



いつの間にか私の頬に涙が伝う。
私が一緒にいて欲しいのは
そーごくんでもその他の人でもなく
貴方だけなの。





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「······か、むい····」

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