生活。 ページ3
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「んー…銀ちゃん…朝、朝…」
ゆっくりと起き上がって気怠い身体に鞭を打ち、隣で気持ち良さそうに寝続けている男を揺さぶる。
窓の外を見れば真っ暗だが、ここは宇宙なので空の色等関係ない。
数年、宇宙で生活していると自然と眼が覚めるようになったのだ。
時計を見てみればぴったり6時。
我ながらここまで決まった時間に起きることが出来るのは凄いと思う。
地球ではこんなに早く起きられないのだけれど。
それにしても、銀ちゃんに目を覚ます気配は全くない。
団服を身に纏っていたので少し戸惑ったがよく見れば自分もいつも着ているシャツではないことに気が付く。
しかしすぐに、まるで子供のような寝顔に思わず笑みが溢れた。
ふわふわの天然パーマに手を伸ばして撫でてみれば、触り心地は最高で私も再び眠りに落ちそうにななってしまう。
それでは駄目だと思っても、身体は欲求に流されてしまった。
もぞもぞともう一度布団に潜ればすぐに銀ちゃんの温もりに包まれ、睡魔が襲い来る。
押入れとは違うふかふかとしたベッドの上は凄く寝心地が良い。
厚い胸板に顔を埋めると甘い匂いに包まれた。
一定のリズムで聞こえてくる心音は安眠が促す。
うとうとと落ちてくる瞼を必死に持ち上げようとしてみても、抗いようのない睡魔によって妨げられてしまう。
起きなければ、と思えば思う程に身体はベッドに沈んで行き、私を睡眠の海へと誘う。
反抗しても無意味だ、と悟った私は抗うのをやめて身体を任せた。
そうすれば気持ちの悪い気怠さは一気に私の身体から抜けて、心地良い温もりが手の先足の先まで届いた。
如何やら身体はまだ寝足りないようだ。
そんなとき、
______________コンコンッ
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と、扉がノックされる音が私達の部屋に響いた。
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*Shino*(一応受験生)(プロフ) - マリーさん» またまたお久しぶりです。もうすぐ冬休みということで、また復活してみました笑 前までのように定期的に更新できるわけではありませんが、時間が取れそうな時に話を作っていきたいと思います! (2017年12月18日 13時) (レス) id: 857fd7727f (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - *Shino*(一応受験生)さん» 覚えてくれていただなんて(滝涙)大変ですよね!体育祭だとか私も最近ありました!ちょっと遅い地域で。ここの神威も夢主ちゃんも作者さんも皆好きです!頑張ってください!ずっと応援してます!お忙しい中返信ありがとうございました! (2017年10月2日 1時) (レス) id: 5afa144aee (このIDを非表示/違反報告)
*Shino*(一応受験生)(プロフ) - マリーさん» 覚えてますよ!大分初期の方にコメントをくださった方ですよね…?復活しようと思ってたんですが…体育祭のある週に外部テストが連日…からと定期テストと鬼畜なスケジュールに挟まれてこちらに手が回らない状態です(>人<;) (2017年10月2日 0時) (レス) id: 857fd7727f (このIDを非表示/違反報告)
*Shino*(一応受験生)(プロフ) - ふぅさん» ありがとうございます!ここから少し変化後の日常を挟んで、吉原炎上篇に入るつもりなんです…!根気があれば洛陽篇もやりたいんです(願望)← (2017年10月2日 0時) (レス) id: 857fd7727f (このIDを非表示/違反報告)
*Shino*(一応受験生)(プロフ) - ミリアさん» 閲覧ありがとうございます!今は学校行事諸々で申し訳ないですがこちらに手が回りそうにないです…受験が終わり次第、更新出来るように頑張りたいと思います! (2017年10月2日 0時) (レス) id: 857fd7727f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*Shino* | 作成日時:2017年1月25日 19時