【銀魂】第七師団の人間４【神威】

多分大丈夫。 ページ17

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「銀ちゃん…銀ちゃんは取り敢えず待機にしよう」

「…お前は１人で大丈夫なのか？」

「多分大丈夫だと思う。それに、銀ちゃんがついて来ちゃったら『斬り合い』になっちゃうんじゃないの？」

押し黙るも心配そうな顔をする銀ちゃんに「大丈夫だよ」と、出来る限りの笑顔を向ける。
斬り合いより最悪の事態にはならないだろうから。
…多分。

私と接待相手が斬り合いを演じるようなことになる可能性はほぼほぼゼロに近い。
何かあっても私が抜刀しなければ済むというだけの話。
接待相手を煽るような真似をしなければいいだけの話。
私も年齢的にも精神的にも大人である。
場も弁えるし、周りの状態を見て最善策を考える頭だってある。
何を言われたら相手が怒るかだってわかる筈なのだ。

だから多分大丈夫。
それに、何か起こしたとしても私達は小型宇宙船に乗り込んでさっさと逃げ帰ることが出来る。
後片付けをすることになる副団長には申し訳ないが、その場合は全責任を担ってもらおう。

あぁ、自分で責任を取らなくて良いってなんて楽なんだろうか。

こんなこと言ったらきっと怒られるんだろうな。

そんなことを考えながら銀ちゃんに待機の指示を出した。
私達の状態を確認し易い場所で、廊下等の天人の少ない場所は避け、天人達が沢山集まっているところで自分の身を隠すようにと伝えると、銀ちゃんは何故か私に「付いててやれなくてごめんな」と、謝罪して人混みの中に消えて行った。
謝罪しなければならないのは私の方だというのに。
これが終わったら私も軽く謝っておこうか。

目的のテーブルの方へ向き直れば接待相手の横顔が小さく視界に入る。

あの横顔は間違いなくあの人だ。
私が見間違える筈もない。
ずっと幼かった私の面倒を陰ながら見ていてくれた人。

再会の喜びと緊張で変な汗が出てきてしまった。
きっと今の私の顔はにやけているんだろう。

そんな気持ち悪い顔をして近づくわけにはいかない。
きゅっと口を結び、何もないかのような澄まし顔を作って目的のテーブルの方へ一歩踏み出す。

銀ちゃんが居なくなったことで心細さを感じたが、それを気にしてしまっては何も出来ない。
天人達から浴びせられる視線を気にしないようにしながら足早にテーブルに近付いた。

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総督様。→←的中。

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