第5話「初会話」 ページ6
ノヴァside
すると、何を思ったのか少女は自身が持っていた芋を二つに割った。少女は小さく舌打ちをすると大きさの異なる芋の小さい方を「半分…どうぞ…」と言い、渋々といった感じで教官に差し出した。
キース「半…分…？」
教官は芋を受け取りそう呟くと、少女を見る。その少女は教官の様子に苦笑いを浮かべた。
その後も通過儀礼は続いた。
今期の訓練兵はなかなかの曲者揃いで、これは退屈せずに済みそうだ…と、私は薄く笑みを浮かべた。
﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊
通過儀礼が終わると自分の寮へ向かい、服を着替えた。その後、日が暮れ始めた頃に食堂へと向かった。
…さぁて、どうやって仲を深めていこうか。そんなことを考えながら一人で食べていると、ふと隣から人の気配を感じた。
？「…ここ、いい？」
そう声をかけられ、顔を向けると金髪のクールそうな少女がいた。確かこの子も声をかけられなかったはずだ。
ノヴァ「どーぞ」
特に断る理由もなかったため了承した。まずは一人、会話できたな。
？「どうも」
それだけ言うと少女は私の隣に座った。特に話すこともなく、黙々と食べていると少女が声をかけてきた。
？「……あんた、名前聞かれてなかったよね」
ノヴァ「そうだね。確か君もだよな？」
？「…まぁ」
ノヴァ「私はノヴァ・リトルス。君は？」
？「…アニ・レオンハート」
ノヴァ「アニか。よろしくな」
アニ「…よろしく」
それからアニと雑談という名の会話をしていく。…というか私が勝手に喋ってアニが相槌を打っているだけだが。
アニ「あんたは、なんで兵士になったの？」
私がベラベラどうでもいいことを喋っていると、アニがそんなことを聞いてきた。
ノヴァ「なんで…か」
アニにそう聞かれて、私はあの日のことを思い出していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大福モチ(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！！わわ、嬉しいお言葉…！！精一杯頑張らせていただきます！！更新はマイペースですが、ぜひお付き合いください！ (3月8日 2時) (
レス) id: 80560d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (3月7日 12時) (レス) @page5 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
大福モチ(プロフ) - キョンシーさん» コメントありがとうございます！！わわ、1番好きって言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです！！！！更新はマイペースですが、よければお付き合いください！ (2月28日 12時) (レス) id: 80560d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
大福モチ(プロフ) - バナナプリンさん» コメントありがとうございます！！更新マイペースですが楽しんでいただけると嬉しいです！！ (2月28日 12時) (レス) id: 80560d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
キョンシー(プロフ) - 進撃の巨人の二次創作で１番好きです！更新待ってます！ (1月18日 21時) (レス) @page3 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：大福モチ | 作成日時：2023年11月29日 22時
