昔話３『苦労人』 ページ17
Aside
そしてモブリットがハンジを止めようと言いかけた時、私はふらりと方向転換をしてハンジの方を向いた。
ハンジ「あ、やべ」
ハンジはどうやらようやく自分のしでかしたことに気づいたようだ。だがもう遅い。
ハンジ「…逃げるが勝ちぃ！！」
モブリット「ぶ、分隊長！？」
危険を察知したハンジは来た道に向かって走り出した。
リヴァイ「…あのバカは学ばねぇのか？」
エルヴィン「ははは…」
そう、これは一度や二度では無い。何度もやらかしているのである。…本当に学ばないのだろうか。
ルディ「…リヴァイ兵長がそれ言えるんですか？」
リヴァイ「あ"？」
真顔で言ったルディにリヴァイは睨みを利かせてルディを見る。が、当の本人はシレーっと顔を逸らした。
確かに、普段はAとリヴァイがそのやり取りをしているのだ。飽きもせず懲りもせず、会う度喧嘩を売る2人にルディは苦労していた。
リヴァイ「…てめぇ、言うじゃねぇか」
エルヴィン「まぁ、落ち着けリヴァイ。事実なのだから仕方ないだろう」
リヴァイ「なんだとエルヴィン」
エルヴィン「…おっと」
今度は口を滑らしたエルヴィンをリヴァイは睨む。当のエルヴィンはハハハ…なんて苦笑いを浮かべていた。
A「…ルディこれ持ってろ」
ルディ「…あっ、はい」
私はルディに持っていた書類を渡すと走り出した。ルディが書類を受け取った瞬間、ビュン！！と目の前を通り過ぎていった。
A「…ハンジ待てやコラぁぁぁぁ！！」
鬼の形相で追いかけていくAの姿はもう見慣れたものである。見慣れるのもどうなのかとは思うが、調査兵団にとってはもう既に日常と化していた。
モブリット「分隊長……はぁ…」
ルディ「…モブリット、今度飲みに行こう。愚痴聞いてやるから…」
モブリット「…あぁ、助かるよ。俺も聞くから…」
ルディ「頼むわ…」
「「……はぁ」」
調査兵団の苦労人である2人。“副”という立場であり、上官にいつも振り回されている2人はとても苦労しているのであった。
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大福モチ(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！！わわ、嬉しいお言葉…！！精一杯頑張らせていただきます！！更新はマイペースですが、ぜひお付き合いください！ (3月8日 2時) (
レス) id: 80560d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (3月7日 12時) (レス) @page5 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
大福モチ(プロフ) - キョンシーさん» コメントありがとうございます！！わわ、1番好きって言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです！！！！更新はマイペースですが、よければお付き合いください！ (2月28日 12時) (レス) id: 80560d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
大福モチ(プロフ) - バナナプリンさん» コメントありがとうございます！！更新マイペースですが楽しんでいただけると嬉しいです！！ (2月28日 12時) (レス) id: 80560d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
キョンシー(プロフ) - 進撃の巨人の二次創作で１番好きです！更新待ってます！ (1月18日 21時) (レス) @page3 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大福モチ | 作成日時：2023年11月29日 22時
