第12話「逆手持ち」 ページ19
Aside
翌日。ドンドンドン、と扉を叩く音で目が覚めた。重い足取りで扉を開ける。
A「………」
ハンジ「おはよう！A」
A「……ハンジこの野郎…」
ハンジ「さぁ、行くよ！着替えて着替えて！」
A「……チッ」
ふぁ〜ぁ…、とまだ眠い目を擦りながら着替えを始める。
着替えを終え、ぼーっとしたまま扉を開けるとハンジに背中を押されながら、訓練所へ向かった。
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あの後モブリットとも合流し、訓練所へやって来た私達。リヴァイはというと、ブレードを逆手に持っていた。
フラゴン「貴様、なんだその持ち方は。その剣はそういう持ち方を想定して作られていない。壁外で真っ先に死にたいのか」
リヴァイ「…てめぇならそうなるかもな」
フラゴン「なんだと…！？」
リヴァイ「要は巨人のうなじが削げりゃあいいんだろう。俺は好きにさせてもらう」
A「まぁ、いいじゃんフラゴン。私だって逆手持ちだよ？好きにやらせりゃいい」
ハンジ「確かに、Aも持ち方変わってるよね」
A「それは私が変だって言いたいのかハンジ」
ハンジ「Aも初めて訓練した時は今みたいに怒られていた……って、エルヴィンが言ってた」
A「ハンジこの野郎！！…てかエルヴィン何話してんの！？」
リヴァイ「……チッ。てめぇと同じなんて最悪だ」
A「あ"んだと！？」
ハンジ達に向けていた顔をバッとリヴァイの方へ向けると、既にもうそこにはいなかった。
A「あの“クソチビ”…」
ハンジはリヴァイの立体機動を見て、驚いた顔をする。確かに、あいつの立体機動の腕は確かだ。不服だけどな。
ハンジ「彼は訓練兵団に行っていたの？」
モブリット「いえ、そんなハズは…」
ハンジ「いいねぇ！滾るねぇ…！」
モブリット「えぇ！？」
ハンジ「全てはやり方次第だ。巨人の探求も討伐も……。くぅ〜！！面白くなってきたなぁ！！」
A「…はぁ……」
相変わらずのハンジに、私は頭を抱え、ため息をついた。
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作者名：大福モチ | 作成日時：2023年10月29日 15時
