これが私の覚悟 ページ41
Aside
私は屋上の扉を閉めると、ダダダダダッと階段を駆け下りる。
A「……っ」
涙が出そうなのを堪えながら自室に駆け込んだ。扉をバンッと閉めると、扉に寄りかかりそのまましゃがみ込んだ。
A「……っ、私は…私、は……」
私は……ネイバー……
A「……父さん…」
私は無意識に父の形見であるピアスを触る。
A「……私には…ネイバーの血が流れてる…。……父さんが…ネイバー…」
膝を抱え込み、そこに顔を埋める。
A「……父さんっ…母さんっ…」
私は父さんと母さんが亡くなったあの日以来、初めての涙を零した。それからしばらく涙が止まらなかった。
A「……アイツらと今まで通り…過ごせるのかな…私が半分ネイバーだって知ったら…離れてっちゃうのかな…」
「はは…やだなぁ……」なんて呟いたり…。
A「……言う覚悟…しなきゃなぁ…」
彼らは変わらず、一緒にいてくれるのだろうか。
A「……どうしたらいいんだよ…」
彰「なぁ、A。もしお前が、何かの選択を迫られたとき…これだけは忘れるな。
自分を見失うな。その選択の“答え”を出せるかどうかは、お前次第だ。大事なモン守るために、決めた“答え”なら…それを貫き通せ。
……お前なら大丈夫だ。なんたって、俺の娘だからな！」
A「…っ！！」
“答え”…………父さんの口癖だったな…
…………
私の……“答え”……
A「……たとえ嫌われても、私は……私の大切なものを守る」
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作者名：大福モチ | 作成日時：2022年11月3日 13時
