【玉狛第二のデビュー戦後】 ページ35
Aside
陽太郎「しょくん！きのうは初しょうりおめでとう！わたくしもせんぱいとして鼻がたかいぞ！」
小南「あたしが鍛えてるんだから当然ね！」
空閑「ありがたきしあわせ」
小南は遊真の頭をわしゃわしゃと撫でる。……ずるい。
A「遊真〜おいで〜」
空閑「む？A先輩？」
遊真は私の目の前に来る。なんだよ可愛いかよ。私は遊真の頭をわしゃわしゃと撫でる。
空閑「A先輩の手はあったかいな」
A「えへへ〜可愛いなぁもう」
陽太郎「おれも撫でるのだ！A！」
A「しょうがないな〜おいで」
トコトコと歩いて来た陽太郎の頭もわしゃわしゃと撫でる。
小南「陽太郎ばっかずるい！あたしも！」
A「あはは、私大人気〜」
烏丸「話逸れてません？」
A「あ、そうじゃん。えっと〜勝利おめでとう的なこと言ってたんだよね？」
小南「そうよ。けど、油断は禁物よ。あんたたちが蹴散らした下位グループとは違って、水曜に戦うB級中位グループはそこそこまぁまぁよ。部隊ごとに戦術があって、ちゃんと戦いになってるわ」
三雲「“そこそこまぁまぁ”……？」
A「要するに、下位グループよりも手強いってこと。たとえ遊真たちであっても、舐めてかかれば簡単に殺られる」
三雲「なるほど…」
空閑「ふむ、じゃあ上位グループは？」
小南「上位グループはかなりまぁまぁ。どの隊にもA級レベルのエースがいるわ。A級にいたことある隊もあるし、名実ともにA級予備軍ね」
A「上位グループは今のお前たちじゃあ、確実に負けるねぇ。そんな甘くないよ、上位グループは」
空閑「……じゃあA級は？」
小南「A級は……全力でまぁまぁね」
空閑「まぁまぁしかないじゃん」
A「A級は本当に強いよ。私でもどうかな〜って感じだし」
烏丸「A先輩なら余裕ですよね、太刀川さんにも勝ってるし」
A「余計なことを言うな京介、そしてなぜそれをお前が知っている」
烏丸「実際B級中位は舐めてかかれる相手じゃないぞ」
A「おいコラ、なにシレーっと無視してんだ」
烏丸「戦闘経験で言えば当然、千佳や修よりずっと上だ」
またコイツ無視しやがった。
A「かっわいくねぇ後輩だなこの野郎」
ムニーッと京介の両頬を引っ張る。
烏丸「いふぁいっす、Aへんはい」
A「うるせー。可愛くねぇお前が悪い」
烏丸「理不尽すね」
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作者名：大福モチ | 作成日時：2022年11月3日 13時
