大悪魔 ２７ ページ31
そ 「Aは佐々木真紀さんと天野秋さんが付き合っていたことを知ってたんだ」
また、頭の中に映像が流れる。
『っ、あのね、私…
佐々木真紀に彼氏が居ること、知ってたの』
ま 「…ぇ？」
ま 「…いつから？」
『出会った時、本を開いたでしょ。その時のプロフィールに書いてあったの』
そ 「それを聞いたまふはAに色んなことを言った。
「僕が一生懸命な所を見て、笑っていたの」「そんな歪んだ愛を見るのが好きな
大悪魔様は今回のことがさぞ、見ものだったんだろうね」
「僕は、そんなのと一緒になんて、いれるわけない」…って」
…思い、出した…。
そうだ、僕は、真紀ちゃんのことを黙っていたAが許せなくて…、
あんな、ひどいことを言ったんだ…。
目覚めた時に頭の中で聞こえた声は、あれを言ったあと、Aが居なくなる
寸前に言った言葉だったんだ…。
そ 「俺が知っているのはこれぐらいだよ」
ま 「…そらるさん。一つ聞いていいですか？」
そ 「なに？」
ま 「なんで、そらるさんはそれを知っているんですか…？」
そ 「…あぁ、それはね」
そらるさんは立ち上がって部屋に入っていった。
そして、水晶玉のような物を持って来た。
ま 「それは…？」
そ 「…これが、まふとAに起こった事を見せてくれたんだ」
…見せてくれた？
そ 「…クロが出て行ったあと、クロが使ってた部屋でこれがあったんだ。
他の荷物は何一つないのに、これだけぽつんと置いてあった」
そらるさんは水晶玉に手を添えた。
そ 「…悪魔の物だからかな。手を添えたら、今一番知りたい事を映像で見せてくれた。
…まだ思い出せないなら、実際に見てみる？」
ま 「…いや、もう、大丈夫です…。思い出しました…から」
そ 「…そう」
僕は立ち上がった。
ま 「そらるさん…教えてくれてありがとうございました」
深々と頭を下げる。
そ 「どういたしまして」
ま 「あっ！」
そ 「え、なに」
僕は頭を上げて、そらるさんに言う。
ま 「そらるさん！僕、真紀ちゃんと付き合ったんですよ！」
そ 「…はっ？」
ま 「…どうしよう、Aに謝らなきゃ…」
そ 「え、なに、お前まだ初恋拗らせてたの？」
ま 「う、うるさいですね！別にいいじゃないですか！」
そ 「…ていうかさ、お前はAのこと好きなの？」
ま 「はっ！？…わかりませんよ…」
そ 「じゃあ天秤にかけよう。佐々木真紀さんとA、どっちが好き？」
ま 「ぼ、僕は……」
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織姫 - 三國おと♪さん» おとさん！いっぱい見てくれてありがとうございますー！時間見つけて更新するのでお待ちください！でも頑張ります！ (2018年12月28日 0時) (
レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
三國おと♪ - 大王だって？じゃあお姫様じゃんw頑張ってください！ (2018年12月17日 21時) (レス) id: bd02d20487 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - リノさん» 返信がだいぶ遅れてしまい、申し訳ありませんでした。ありがとうございます！更新できるように頑張ります！ (2018年7月10日 23時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
リノ - 面白かった。続き読みたい。 (2018年6月7日 21時) (レス) id: 09f301a4a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：織姫 | 作成日時：2018年4月6日 9時
