無能少女5 ページ6
そっくりな、シルバーの、髪飾り。
rry「っ…！！」
『でも、もういいや。今日で最後なんだし』
gl「なんや、最後って」
『…来たらわかるよ。どうせ来ないだろうけど』
パタパタと総統室を出て廊下を走る。
後ろを着いてくるのは…1人だけ。
多分シャオさんなんだろうなぁ。
今私が来ている白のカーディガンは彼がくれたもの。黄色のワンポイントが入ったカーディガン。
Sha「っ…！どこ行くねん！」
階段を一気に駆け上がり、最上階まで来た。
いわば展望台と言うような場所。町が一望できる。
Sha「はぁ、はぁ、はよ、はよこっち来い」
『…疲れたの』
Sha「……いいから、こっち来い」
『今更？今更死ぬなって？何言ってんの。私はみんなといたいがために今日まで我慢してきたの。でも、もう無理なんだって知ったよ』
Sha「あ、あれは、謝る…から」
『謝ったって戻ってこないんだよ！リリィのはいくらでも替えがきくだろ？！だってみんなから愛されてんだから！…みんな、私のことが嫌いだったんだ！そうじゃなかったらこんな簡単に裏切らなかった！』
一気に吐ききり、シャオロンの顔を見る。
傷ついた子供みたいな顔でそこにいる。
もう。分かり合えないんだね。
『…バイバイ』
そう言ってフェンスに手をかけ、登る。
場所は医務室。そこに向かって飛び降りる。
ペ神が布を広げて待っている。
『…死にませんように』
ぽつりとつぶやき、私は飛び降りた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
tn side
gl「…厄介だな、女というものは」
リリィは何故か焦っている。さっきまで泣いていたのに。
Aが出ていくのと同時に、シャオロンも出ていった。
胸騒ぎがする。このままAがいなくなるかもしれないと言う。
tn「なぁ、グルさん。なんか、胸騒ぎするんやけど」
gl「…私もだ」
その時だった。窓の外に誰かの影。でもその影は直ぐに下へと降りてしまった。
tn「…あ」
ジ…ジジ…
Sha「あ、…ぐるさ…A、Aが…」
バサッッッ
一気に顔が青くなる。急いで外に出て、下を確認する。
横たわる人。白いカーディガンに身を包んだ、少女の姿。
(あっ、すいません。失礼します。少女、いわばAの年齢は18ダヨォ)
血で染まったであろう地面は紅く、照っていた。
gl「…」
グルさんがAを抱き上げる。
今にも泣きそうな顔で息のないAを抱きしめた。
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春 - ル○ク先輩…この作品にボーテ100点！ (2021年8月24日 16時) (
レス) id: c5f939efea (このIDを非表示/違反報告)
ウルフグリーン(プロフ) - 続編おめでとうございます！(遅い) (2021年8月18日 20時) (レス) id: cfbc218aad (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 凄く面白くてこれからの展開が今からが楽しみです!!無理せず連載頑張ってください。応援しております。 (2021年8月13日 23時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
ウォルフ(プロフ) - ル○ク……ルー◯………もしや！？ (2021年8月6日 12時) (レス) id: 93e8dce9dd (このIDを非表示/違反報告)
すのう.° - 作者さん神様やん。すき。結婚すr((((((( (2021年8月4日 23時) (レス) id: b05517255d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パウダー(学生さん) | 作成日時：2021年7月24日 23時
