第一話 ページ3
「てめっ、まさか鬼狩りかっ！！」
「オニガリ？何、それ」
今、私の目の前に広がるのは
血だらけで、人だったはずの肉の塊と
それを美味しそうに食べていた２体の化け物の頭と
ほとんど化け物の返り血だけど全身血だらけの私
う〜〜〜〜んんん？？？
どうしてこうなった？？？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「せんせー、ご飯作れたよ？」
「おお、そうかそうか。
樹里は今日も可愛いのぉ」
「ははっ、気持ち悪いよせんせ」
せんせーは今日も安定のキモさ。まぁ、倒れていた私を拾ってくれたのはすごーく感謝してるけど、ここまでべたべたされるとちょっと、いやかなり気持ち悪い。
突然だけど、私には記憶がない。
親は誰なのか、自分の名前は何なのか、どこで生まれたのか。
これっぽっちも覚えてなかった。気づいたら、せんせーの住んでいる山の中をふらふら歩いていてばったーて倒れていた。そして、拾ってもらったのが二ヶ月前。
なんか、せんせーは『キサツタイ』ていうのに入っていたらしくて、でも右腕と両目の視力を失ったことで止めたらしい。
そこで、せんせーが使っていた『ミズノコキュウ』とやらを私に教えたいらしい。
んー、でもその『キサツタイ』っていうのに入るには最終選別にいかなくちゃいけないんだけど、何故かせんせーの『ミズノコキュウ』は私には使えない。
何でかなー？合ってないのかな、私の体に。
まっ、せんせーは気にするなって言ってくれたししょうがないよね。
まっ、そんな難しい話は置いといて今の私は晩御飯を作ってるんだ。
この家にいる条件として朝昼晩のご飯を作ることを出されたんだけど、当然記憶がないのもあって料理なんて全くできなかった私。
そこで、料理の作り方を教えてくれたのは隣の家に住んでいるかよ子おばあちゃん！かよ子おばあちゃんは隣っていってもこの広い山のなかだから距離はちょっと離れたところに住んでいる。
今日はかよ子おばあちゃんの誕生日で、いつものお礼にとせんせーの家でお祝いをすることになった。もちろん、ご飯を作るのは私。練習したら、結構美味しいらしくてせんせーにもおばあちゃんにも評判はいいんだよね。
「せんせー、おばあちゃん遅くない？」
「ん？そうじゃのう。
ちと、様子見てくるか…樹里は危ないからここで待ってなさい」
「えー、わかった」
まさか、これがせんせーとの最後の会話になるなんて思ってもいなかった。
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神様 - 夢紅さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年7月5日 12時) (
レス) id: 303d75a3a0 (このIDを非表示/違反報告)
夢紅 - 戦闘狂系っていいですよね〜すっごく面白いです、更新応援してます！ (2020年5月30日 22時) (レス) id: abbadaa859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神様 | 作成日時：2020年5月1日 17時
