26 A boy-1 ページ26
O「……君は？」
目の前にいる少年に問いかける。
「えー。そんなこと聞くより俺の言ったことには答えてくれないんですかー。」
…どうやら彼は名前を教えてくれる気はないようで、
「俺はーあなたが知りたいこと。
教えてあげましょうかって言ってんですよ。」
O「君は翔くんのこと知ってるの？」
「もちろん。それにあなたの記憶の失われた過去のこともね(笑)」
O「おいらの過去も…？」
おいらが記憶にない過去のことを知っていると言った少年。
正直すごく気になる。
でも、
O「悪いんだけどおいら顔も見せないで名前も教えてくれない奴のこと信じるほどいい人じゃないんだよね。」
「へぇ……。」
感心したようにそう言ってまた笑う少年。
「よかったですよ。あなたが変わってなくて。
安心しました。」
ゆっくりおいらに近づいてくる少年。
そして少年がおいらに触れようとしたときだった。
突然後ろから腕を引っ張られて耳を塞がれたのは。
耳を塞いでる人物を確認しようと横を向くと
めちゃくちゃ怒りを露にしてる翔くんがいた。
翔くんはなにかをさっきの少年に向かって言っている。
が、おいらは翔くんに耳を塞がれてしまっていためその声を聞き取ることができない。
少年はくすくすと笑って翔くんに言い返してる。
するとはあーと大きくため息をついたような仕草をした翔くんは呆れた顔をして少年にまたなにかを伝えている。
少年は翔くんがなにか言った瞬間真剣な顔になって翔くんに言ったあと走ってドアを抜けていった。
そしておいらの耳は解放された。
と、途端に翔くんが言う。
S「智くん…。勝手に変な人いれちゃだめでしょ。」
大きくため息をついておいらに一言。
いやいや、勝手に入ってきたんだけどなあ。
O「いや、おいらいれた覚e…S「どう見ても怪しい人みたいな格好してたのに。」」
O「いや、おいらいれた覚えないんだよねえ。」
1度遮られたが仕切り直してもう1度言う。
えぇ〜？と信用してなさそうな翔くん。
O「でもあの子翔くんの知り合いっぽかったよ？」
ど、言った時翔くんの動きが一瞬止まった気がした。
S「……嘘じゃない？俺、あんな人知らないもん。」
と言って背中を向けて歩き出した。
彼のその背中から
真っ赤な羽がひらりと舞った。
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black-swan(プロフ) - ARASICK♪娘さん» こんな駄作を読んでくださって嬉しいですっ！本当にありがとうごさいます(。>д<)！ほんとに更新遅くてごめんなさい(;o;)これからも頑張らせていただくのでぜひ読んでいただけると嬉しい限りでごさいます(・ω・｀=)ゞ (2014年9月16日 1時) (
レス) id: 3315b8be4c (このIDを非表示/違反報告)
ARASICK♪娘 - 超面白いです！更新頑張ってくださいね！いつも続き楽しみにしてます♪ (2014年9月15日 22時) (レス) id: 5910c4ed8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：black-swan | 作成日時：2014年9月12日 0時
