30話 ページ31
「A。お前、幽霊って信じてるか?」
「え、だって幽ちゃんがこうやって目の前にいるので……」
「じゃあ、俺と会う前までは?」
「そんなの信じてるわけないじゃ……あ」
「つまり、そういうことだ」
たとえ今信じられなくても、それは私が知らないだけで……
もしかしたら、この世界には奇跡と呼べるようなものがたくさん転がっているのかもしれない。
今、私がここにいること。
こうやって生きていること。
「俺たちが出会って、今こうやって話してるのも奇跡だろ?」
そして、私と彼が時間を、気持ちを共有していること。
「うん……」
「だからさ、また会えるよ。絶対」
「うん……っ」
「じゃあな」
「うん」
「お前に会えて良かった」
「うん」
「愛してる」
「私も」
「またな」
「うん、またね」
そうしてお互い微笑みあって。
瞬きをした次の瞬間、もうそこに幽ちゃんはいなかった。
ラッキーアイテム
革ベルト
52人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クレセント(プロフ) - このサイトで初めて、この作品で泣きました。すごい心温まる作品でした。 (2015年7月25日 22時) (レス) id: 0dad620270 (このIDを非表示/違反報告)
星蛇(プロフ) - 最後感動して涙が出そうになりました…! (2015年7月25日 19時) (レス) id: d5d2464099 (このIDを非表示/違反報告)
陸人(プロフ) - キャラリーさん» はい! (2014年12月30日 14時) (レス) id: 0a0c609081 (このIDを非表示/違反報告)
キャラリー(プロフ) - 陸人さん» ありがとうございます。もう少しで完結しますので、最後までお付き合い頂けたらと思います。閲覧ありがとうございます。 (2014年12月30日 7時) (レス) id: f8f530f740 (このIDを非表示/違反報告)
キャラリー(プロフ) - あんこさん» レス遅くなってしまい、申し訳ありません。そう言って頂けて嬉しいです。ありがとうございます。 (2014年12月30日 7時) (レス) id: f8f530f740 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キャラリー | 作成日時:2014年2月8日 23時