２１話 ページ22
「そんでさ、昨日の夜職員室の窓ガラスを伝って……ほら、窓ガラスって外が暗いと鏡みたいに映るだろ?
そうやって古い卒業アルバムを漁っていったんだけどさ。
その中にあったんだよね、俺の写真」
「え……」
――それじゃあ、幽ちゃんもこの学校の生徒だったってこと……?
「でさ、そこから俺の個人情報を色々と調べていってさ。
今日の明け方、住所を頼りに家に行ってみたんだ」
「っ……それで?」
「家にはめっちゃやつれた親父がいた。母さんの仏壇もあった。
あと……俺の日記も」
そう言って手渡されたのは、古びた水色の日記帳。
「ど、どうやってこれを?
幽霊って物とか掴めないんじゃないんですか!?」
「いや、案外そうでもないらしくってさ。
鏡に体突っ込んだままだったら、腕伸ばしたら掴めたんだよね」
ちょっと得意気にニヤリと笑うと、トイレの鏡に飛び込んで蛇口を捻ってみせる幽ちゃん。
――なんだ。そんなことが出来たのか。
「これ……見ても良いですか?」
「おう。……というかお前にも見てもらいたくて持ってきた」
何か返さなくてはと思ったが、“ありがとう”は何か可笑しいし、“そうですか”じゃ素っ気ない気がする。
暫く悩んで、結局軽く頷いてから日記を開いた。
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革ベルト
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クレセント(プロフ) - このサイトで初めて、この作品で泣きました。すごい心温まる作品でした。 (2015年7月25日 22時) (
レス) id: 0dad620270 (このIDを非表示/違反報告)
星蛇(プロフ) - 最後感動して涙が出そうになりました…！ (2015年7月25日 19時) (レス) id: d5d2464099 (このIDを非表示/違反報告)
陸人(プロフ) - キャラリーさん» はい！ (2014年12月30日 14時) (レス) id: 0a0c609081 (このIDを非表示/違反報告)
キャラリー(プロフ) - 陸人さん» ありがとうございます。もう少しで完結しますので、最後までお付き合い頂けたらと思います。閲覧ありがとうございます。 (2014年12月30日 7時) (レス) id: f8f530f740 (このIDを非表示/違反報告)
キャラリー(プロフ) - あんこさん» レス遅くなってしまい、申し訳ありません。そう言って頂けて嬉しいです。ありがとうございます。 (2014年12月30日 7時) (レス) id: f8f530f740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャラリー | 作成日時：2014年2月8日 23時
