27.監督生 ページ27
？「そんなに本を読むのか？君はまだ一年生だろう｡」
目立つ赤毛に､そばかす｡髪と同じ赤色のローブと監督生のバッジ。
名前は確か…パーシー・ウィーズリーだったか？
今の時間は基本みんな夕食を食べている時間だ､だからか､図書室にはウィーズリーと私､そして司書の人以外誰もいなかった。
まぁ､それじゃなきゃウィーズリー家の人間が私に話しかけるなんてほぼありえないことだろうし。
珍しいな､なんて考えながら､私は笑顔で答えた。
『はい､図書室の本を全部読むのが目標なんです｡』
ﾊﾟｰｼｰ「全部⁉すごいね…､こんな優秀な生徒が入ったなんて､スリザリンはお祭り騒ぎだろうね？」
半分冗談のように言った彼に､やっぱり兄弟だなぁ…なんて双子やロンの事を思い出す。
ﾊﾟｰｼｰ「ロンから君の噂は聞いてるよ､ハッフルパフみたいなスリザリンがいるって…あ､優しいって意味でね！」
ﾊﾟｰｼｰ「ほら､ウィーズリーって貴族の子達から嫌われてるだろ？だから君みたいな子は珍しいんだ｡」
『､いえそんな､…当たり前の対応をしているだけです｡
でも､そう言ってもらえると凄く嬉しいです､ありがとうございます｡』
ロンからの印象は悪いわけでは無いらしい｡
それだけで少しホッとした。
『そうだ､もし良ければおすすめの本を教えてくれませんか？きっと先輩の方が詳しいでしょうから｡』
ﾊﾟｰｼｰ「､！もちろん！まずは…」
それからパーシーに5冊ほど本を紹介してもらったあと､早く読みたいからとすぐに別れた。
寮まで送る､と言ってくれたが､流石にみんなに今の状況を見られるのはまずいと思い断った。
私は自室に戻りトランクの中で夢中で本を読んだ。
パーシーに進められたものはどれも面白いものばかりで､頼んで良かったな､なんて考える｡
思わず熱中してしまい､トランクから出た頃にはもう消灯時間が過ぎていた。
私はそうっとトランクから出て､静かにベッドに入って眠りに落ちた。
いつもより遅い時間に目覚めた私は､今日の分の予習を終わらせ､今日の時間割に目をやった。
そこには魔法薬学の文字､そして"グリフィンドールとの合同授業"という文字が書かれてあった。
ハリーとドラコの仲裁をするのは…いや正確にはドラコの尻拭いをするのはもうごめんだ｡
はあぁぁ…とため息をついたあと私はある事を思い出した。
それは､マグル生まれにも関わらず優秀な彼女のことだった｡
『ハーマイオニー・グレンジャー……』
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作者名：まりっぷる🍏 | 作成日時：2023年5月21日 22時
