16.帽子との会話 ページ16
「その歳で閉心術を扱えるとは…！君は素晴らしい魔女になるだろうな｡」
『……お世辞はそれくらいにして､早く私の寮を言ってくれない？』
「うむ…お前さんの寮は決まっておったはずなんだがな…」
「このまま行かせても良いものか…」
『私にはスリザリンに入る素質が無いってこと？』
「いや､そういう訳では無い｡…だがな､ちと問題があるのだ｡」
『何？問題って､』
「君は………」
私はその言葉を聞いて､驚きの余り固まった｡
「君は…君は､今までの歴史の中で選ばれたほんの一握りの魔法使いが持っていたとされる力を持っている。
その力はまだ眠っているが…､今の君の能力を見れば､使いこなすのも時間の問題だろう｡
そうなれば､闇の帝王やダンブルドアさえも欺く事ができるかもしれん｡
君の力を欲する者は五万といるだろう…
もちろん先程の御二方も例外では無い。
だがきみはその力を誤った使い方で使ってはならん｡良いね？」
『それは……その時､私が決めることでしょ｡』
「…まぁそれもそうだ｡…これからの君の人生が素晴らしいものであることを願っているよ｡」
「スリザリン！！！！」
帽子が大きな声で言った。
やっとだ…なんだか疲れる｡
私はローブとネクタイの色を変えてもらい､ドラコ達のいるスリザリンのテーブルに向かった。
ﾄﾞﾗｺ「少しヒヤヒヤしたぞ､お前がグリフィンドールなんかに入ったら､お父様がなんと仰るか｡」
『ほんとドラコは父上が好きだよね〜』
ﾄﾞﾗｺ「！？そんなんじゃない！」
顔を真っ赤にしてあたふたするドラコに少し疲れが和らぐ｡
しばらくするとセオも組分けが終わり､長椅子に座った。
『予想通りだったね』
ｾｵﾄﾞｰﾙ「当たり前だろ。それとも僕がグリフィンドールやハッフルパフに入るとでも？」
『まさか！』
セオと私は冗談っぽく笑った。
ﾄﾞﾗｺ「おい見ろ､英雄殿の組分けだぞ｡」
ドラコもいつもの調子に戻ったみたいで安心だ。
"生き残った男の子"、ハリー・ポッターがどこの寮に入るか。
やっぱり､気になるものは気になる｡
私達スリザリン含め､ホグワーツのほとんどの生徒がハリーに視線をそそいだ。
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作者名：まりっぷる🍏 | 作成日時：2023年5月21日 22時
