14.ホグワーツへ ページ14
しばらく列車に揺られ､ホグワーツについた。
どうやら船に乗って校内へ入るらしい。
？「ねぇ､もし良かったら一緒に乗らない？」
一人の女の子が声をかけてくれた。
『えぇ､もちろん､ありがとう｡』
にっこりと女の子に笑いかける｡
その子はホッとしたように笑い､一緒に船に乗った。
パーティや社交会でこんな子は見たことがないし…
マグルかな？
まぁ入学したら話すことないだろうし､今のうちか｡
その女の子は栗色のボワボワとした髪の毛で､健康的な頬の色をした可愛らしい女の子だった。
？「私の名前はハーマイオニー｡ハーマイオニー・グレンジャーよ｡貴方の名前は知ってるわ｡A・マルフォイでしょ？純血貴族で､資産家だって本で読んだもの｡」
そう女の子は一息で言い切り､私は威圧的な話し方をする子だ､という印象を受けた。
それにしても､マグル生まれなのにそこまで調べてあるなんて勉強熱心なものだな…まだ利用価値があるかもしれない｡
『まぁ､知ってくれているなんて嬉しいわ！ハーマイオニー､って呼んでもいいかしら｡仲良くしてくれると嬉しいわ｡』
ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「え､えぇ！もちろん！」
ハーマイオニーは驚いた様に返事をした｡
そこまで調べたのだ｡マルフォイ家が純血主義者な事なんて分かっているだろう。
なんだか気まずいな､なんて思い話題を変える｡
『あ､ホグワーツが見えたわよ！』
ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「わぁ…すっごく綺麗…！」
目を見開いてキラキラさせている彼女を見て､この子と仲良くするのも悪くないかも､なんて考える。
そして､私達がこれから入学するホグワーツは､明かりが灯され､私達を歓迎した｡
列に並んでホグワーツへ入ると､エメラルドのローブを来た厳格そうな魔女が寮の説明をした。(大抵の事は知っていたが)
すると､説明中に男の子が「トレヴァー！」とヒキガエルを捕まえた｡
どうやらその子のペットらしい。
ペットの管理も出来ないなんて飼い主失格だ｡
周りを見ると､コソコソ笑っている声､小汚いと蔑む目｡
少しだが､彼に同情の気持ちが湧いた｡
きっと私も､これからこんな扱いを受けるだろうから。
もう一つ気がかりなことがある､列車でハリーにあってから､ドラコが異様におとなしい｡
いつもならこんなことがあれば一番に馬鹿にするのに。
まぁ､いいか｡大人しくしてくれているのであれば､こちらも助かる｡
そんな事を思いながら私達は在学生のいる広間へと足を踏み入れた｡
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作者名：まりっぷる🍏 | 作成日時：2023年5月21日 22時
