九十七、麗衣華の準備 ページ10
……
〈麗衣華side〉
私は麗衣華。
祐星様に一途な、15歳で中3の女の子♪
今日は祐星様が初めて私の家に来てくれるの!
…でも、1つ困ったことが。
「この部屋…どうしましょう。」
目の前には服やら靴やら帽子やらで足場の見えない私の部屋。
「これでは私の部屋であんな事もこんな事もできませんわっ…!」
私としたことがっ!!
「麻菜ーっ!」
私は大声である人の名前を呼んだ。
すると30秒程でメイドの麻菜が走ってきた。
「遅くなって申し訳ありません、それでご用件は…」
「本当、おっそいわよ。いつも10秒で来るように言ってるわよねぇ?」
そう言って麻菜の綺麗にカールした焦げ茶の髪をグイッと上に引っ張った。
「っ…!」
麻菜が顔を苦痛に歪める。
そんな顔も綺麗で、整形したはずの私の顔よりも何故か綺麗で、とてつもなくイライラして、耳元で大声でこう叫んだ。
「お金はちゃんと払ってるんだから、それなりの働きはしなさいよ!」
「は、はい。」
鼓膜でも破けちゃえばいいのに。
…あ!
「イヤだ大変!わたくしとしたことが!庶民の髪に触ってしまいましたわ!しかも何本も抜けてしまったし…ちゃんと片づけておきなさいよ。」
そう言いながらパッと手を離すと、麻菜は頭を押さえながらほうきを取りに部屋を出ていった。
「それから、わたくしの部屋を5分で片づけなさい。祐星様がいらっしゃるんだから。」
「かしこまり…ました。」
ほうきを持ってきた麻菜は、自らの髪をゴミ箱に捨ててから服を拾って畳んだりしだした。
私は髪をセットしなきゃ。
そう思って、麻菜を置いて部屋を出ていった。
……
「もうこんな仕事…辞めたい…。」
屋敷の中に1人しかいないメイドが、泣きながらそう呟いていた事なんて私は知る由もなかった。
ラッキー嵐
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ゆい - 今までの「ドSなあらしとドMな私」面白かったです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2018年1月30日 17時) (レス) id: 396b550981 (このIDを非表示/違反報告)
メイド様(プロフ) - 亜美さん» よろー(^-^)了解w (2013年9月30日 12時) (レス) id: 4b1abb2b4c (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - メイド様さん» 申請しておくー!あ、もうLINEPLAYの話はココでストップね(笑) (2013年9月30日 2時) (レス) id: 58ac159677 (このIDを非表示/違反報告)
メイド様(プロフ) - 亜美さん» そうそう~ (2013年9月29日 22時) (レス) id: 4b1abb2b4c (このIDを非表示/違反報告)
メイド様(プロフ) - 二宮杏子さん» だよねぇ(´▽`) (2013年9月29日 22時) (レス) id: 4b1abb2b4c (このIDを非表示/違反報告)
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