偽物彼氏。2

偽７３ ページ33

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ﾄﾞｯ…ｸﾝ……ﾄﾞｯ…ｸﾝ……









緊張しすぎて、

心臓のおとが響いてる。









だって……観覧車で、









二人っきりで…目をつぶってって

言われるのって









期待をしない人なんて、

いないでしょ……？









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匠「…絶対、

目…開けるなよ？」









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でも……なぜか









カサカサｯｯ……








コトｯｯ…ﾄﾞﾝ…………









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目つぶってて真っ暗たから
よくわかんないけど…









すっごい物音？

するような……









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え…待って………









足に変な違和感があるんだけど！！？？









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匠「…っよし。

いいよ……目ー開けて」









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嫌な予感しかしなくて

おそるおそる開けてみる。









そして、自分の足の方に

目をやった。









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「…………え？」









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見えたものは…









私の足…靴擦れですれていたところに









綺麗にばんそこうがはられてて、









さっきまで履いていた高いヒールじゃなくて









サンダルを、匠海が

はかしてくれた。









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「なん………で…」









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匠「…いや……その、、









今日いっぱい歩いたし、









足…痛そうにしてたから









ダサいだろうけど、これ履いとけ」









そう言って顔をそらした匠海は









見間違いかな…赤くなってる気がした。

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