失敗作ちゃんと神童くん。Ⅱ (ページ7)

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後。ページ7

三郎side

息を整え、Aの身体を抱き寄せる。こんな小さい身体に僕のが入ったんだ、そう思うと何とも言えない優越感に襲われた。

『A？あれ、またトんじゃった？ふふ♡そんなに良かったの？』

Aの首元には紅い蕾と咬み痕が沢山付いていた。所々血が滲んでいるところもあった。それに舌を這わすと微かに身体が跳ねた。

「んぁ…三郎くん…？」

『ん？どうしたの、A。』

目をトロンとさせたAは僕の方を見上げた。

「んぁ、まだ…入ってる…」

『あぁ、待って。直ぐ抜いてあげるね…』

Aから自身を抜き出すとまたAは身を震わせ僕にしがみ付く。そんなAの頭を撫でながら後処理を行う。

まだ息が整っていないAをベッドに横たわらせた。

『僕、タオルとか持って来るね』

Aの額に１つキスを落とし、一階へと下りて洗面所に行く。数枚のタオルとぬるま湯を入れた洗面器を持ちまた階段を上る。

『(流石に帰ったよな…)』

やはり気になってリビングを覗いた。しかしまだナゴヤの彼奴らは居て、リビング内には気まずそうな空気が漂って居た。

『(聞こえてたのかな)』

二郎は顔真っ赤だし、四十物十四は涙でぐっしょり。一兄は…何だか居た堪れない顔をして居た。波羅夷空劫はニヤニヤしていて天国獄は…それ、どんな顔だよ。

まぁ別にこれでAは僕のだってわかっただろう。

僕はもう一度階段を上った。

部屋へ戻り、僕のベッドで眠っているAの隣に腰を下ろし、そっと身体を起こす。その細い腰を引き寄せ優しく身体をタオルで拭いた。

少しして身体も拭き終わり、服を着せる。

丁度リボンを結び終わった頃、Aが目を覚ました。

「ぅん～…三郎くん…？」

『どうしたの？』

眠気眼を擦りながらAが僕の方へ手を広げてきた。

「ぎゅってして…？」

『ふふ♡いいよ』

そう言ってAを抱き締める。Aは僕の首元に顔を擦り寄せてきた。

『甘えたさんだね♡』

Aの耳元でそう囁くとAは顔を上げ、上目使いで「三郎くんあったかぁい」なんて言うものだから僕は堪らずAにキスを落とした。

一方その頃一階では…

シーン………。

そんな沈黙を破ったのは…

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(泣)僕のAちゃんがぁぁぁぁ(泣)」

「すんません、うちの十四が…」

「十四さん、うちの弟がすみません。」

「三郎の奴、俺より先に捨てやがった…」

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