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『あー、ハイハイ。午後からは向かうから』
《頼みますよ本当》
それから、浅右衛門さん貴方…とまだ長々と文句をつらつらと述べ続ける通話相手の部下の一人の橘 直人。これはもう聞いておかないといけない内容でもないな、と適当に返事と相槌をうって適当に言い訳を付けて返答は聞かずに電話は切る。実は外に出てきて20分程は経過していたから、急いで戻らないと、と振り返ればどん、と人に当たる。
「お電話かな?お巡りさん」
うわ、と口から出そうになったが、なんとか喉奥で押しとどめた。私が当たってしまったこの男こそが今日一番に顔を合わせたくなかった男で、年齢も若い方で顔も悪くないくせしてかなり性格が悪い。あと夜の方はくっさいセリフばっか言ってくるからこっちが萎える気持ち悪い。あと口臭い。つまり嫌い。
今日いつ私がいると気付いたのか知らないけど、多分抜け出してきたんだろう。
『東梅さん、お巡りさんとはなんのことでしょうか』
「Aちゃん警察官だそうじゃないか、驚いたよ」
何でこの男にバレたのか、本当に面倒臭い。電話の内容を少し聞いただけじゃ私が警察官だとは思わないだろうし、まあどこかで私を目撃したのか警察手帳でも見られたのか。
男は、梵天の組織幹部にいながらねぇ、と嫌味たらしく言いながら私の腰に手を滑らせる。この東梅という男は私に口止めしてやる代わりに相手をしろと言っているんだ。
『…東梅さん今夜お時間ありますか?』
「もちろんさ、君からの誘いを断るわけがないだろう。連絡くれないから心配してたよ」
じりじりと少しずつ身体をまるで恋人同士のように密着しようとする東梅に吐き気を覚える。誰が連絡をいれるか、同じ梵天の人間じゃあるまい。ずっと手の鞘に収められている日本刀を抜き放ってまず腰に回されてる腕を斬り落としたい。
「触らないで貰えますか、東梅さん」
東梅から引き剥がされてぽん、と背中に胸元が当たる。春千夜だった。戻ってこない東梅の後を追ってきたのかもしれない、完全にもう流れがよくない。というか、ひとまず今の距離感を春千夜に助けてもらったのはいいんだけど、春千夜の手の位置がよろしくない。私の胸を抑えてる。ラッキースケベもいいところだ。
「あぁいや心配させてすまないね三途くん。Aちゃんの同意はあるから気にしないでいただきたい」
「あ゛?」
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愛之助(プロフ) - みなみかわ東。さん» みなみちゃ〜〜〜ん😘😘😘😘😘😘 いい吐息ありがとう🥺 (2021年12月4日 12時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
河谷(プロフ) - 愛之助さん» ああもう頭ん中ではひ〜ちゃんだったのにごめん🥺🥺 (2021年12月2日 6時) (レス) id: 1007f168b9 (このIDを非表示/違反報告)
みなみかわ東。(プロフ) - とてもよい作品でございました(吐息) (2021年12月1日 21時) (レス) @page11 id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 唯梨さん» あ〜ゆーりたん読んでくれてありがとうね…🤦♀️🤦♀️ (2021年12月1日 18時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 卍卐さん» お邪魔します…😌 (2021年12月1日 18時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛之助 | 作成日時:2021年10月12日 8時