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今日のAは何時もと少し違う｡
何が違うのかは簡潔には言い表せ無いが､
ずっと眉間に皺を寄せ､頬杖をつき､遠くを眺めていた｡
少しずつ顔色が悪くなるAは呼吸が浅く､
明らかにおかしいと思った｡
中也「おい､A!?」
俺がそう呼び掛けると同時に､彼奴の頭がぐらつき､俺の方へと倒れてきた｡
小さい呼吸音が車内に響く｡
Aは細かく身体を震わせ､肩で息をしている｡
薄く開いた唇が少しだけ動いた｡
『 ＿＿＿＿＿＿＿ 』
何か云ったことは解るが､何を云ったかは判断出来ない｡
ただ､少しだけ想像出来た｡
"ごめんなさい｡"
此奴はそう云ったんじゃねえか?
誰に?それは考える間も無く太宰の野郎だ｡
Aが何か珍しい事をするのは決まって太宰の為だ｡
『……ちゅ､や…｡』
本当にあのAか､と思うほどか細い声で俺の名前を呼ぶ｡
髪で見えなかった目がAが動いた事で見える様になった｡
その太宰そっくりな鳶色の瞳は､
俺には涙で濡れている様に見えた｡
中也「何か云いたいならゆっくりで良い｡」
『…わたし､もう…治には､あえない｡』
中也「…そうか｡」
理由を訊くのは野暮だ｡
何故､と云う言葉を噛み締めて､俺はAの髪を撫でた｡
少しずつ､呼吸の速さが戻っている｡
きっと､Aは解ってしまったんだ｡
もう太宰に会えない事を｡
『…少し､この侭寝ても良いかい?』
中也「嗚呼､好きにしろ｡」
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玉子焼き(プロフ) - 光落ちでお願いします (2019年7月4日 21時) (
レス) id: 5ea9416d9b (このIDを非表示/違反報告)
ルフレ - 初コメ失礼します！！光落ちでお願いします！ (2019年6月20日 7時) (レス) id: 6e8a9f431b (このIDを非表示/違反報告)
こん。(プロフ) - 闇落ちでお願いします！ (2019年6月20日 6時) (レス) id: d886d50175 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 光落ちでお願いします！！この作品好きなのでこれからも応援してます！ (2019年6月19日 23時) (レス) id: dae695a2d7 (このIDを非表示/違反報告)
ひね(プロフ) - 初コメ失礼します！！闇落ちがいいです！ (2019年6月19日 23時) (レス) id: af86408722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋月 | 作成日時：2019年3月21日 7時
