検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:104,744 hit

Episode 29 ページ32

揺さぶられる感覚で目を覚ますと、どうやら私はバーのカウンターに突っ伏して寝てしまっていたようで呆れ顔の3人とばっちり目が合った。



『ありゃ…オハヨウゴザイマース…』


私の挨拶を完全に無視して赤井さんは私を立ち上がらせた。



『ちょっと、無理やり…無理やり…』

「カクテル数杯で潰れるお前が悪い。」

『潰れたんじゃない!普通に眠かったの!言ったよね!?私寝てたって!』


本当に非常識だ。と赤井さんに突っかかっていると、横から何とも面倒くさそうな声が聞こえてきた。



「ちょっと静かしてもらえませんか…頭に響きます。」


頭を抑えながらこちらを見るバーボン。(ちなみにバーボンは座っていて、私は立ってるので自然と上目遣いになっている。)


『知るか酔っ払いバーボン』


イケメンなんて滅びてしまえ。


「お前っ…!」



私の態度に今にも殴らんとする勢いのバーボンをスコッチさんがどうどうと窘める。



『あはは、馬みたい。』

「未來、バーボンを揶揄うのもいい加減にしろ。」

『うぇ?あー、はーい。それじゃ、私帰りますんで!スコッチさん、おやすみなさーい』


「ん?お、おお…おやすみ」

「ちょっと!僕には何もなしですか!おい!」



なんだよー、うるさいなぁ…


『はいはい、おやすみです。バーボン』

「だから、呼び捨て!!!!」



もう、知らない。

最後に2人に軽く手を振って、私達は店をあとにした。



ここ数時間でわかったことだが、私はバーボンが苦手だ。
タイプとして合わない。


「何で、バーボンに対してあんな態度をとったんだ?」

『え、なんかあの人むかつきません?』

「…否定はせんが…」

『でしょう?それだけですよ、それだけ。』







「……どうだかな。」




一瞬、赤井さんが何か言ったような気がしたけど…
寝起きでなおかつ酔っぱらいの頭では、如何せん処理が追いつかない。



『んぇ?赤井さん、今何か言いましたか?』


「…何も。それより、外で軽々しくその名で呼ぶな。」


『ん…すみませーん…』





なんだか気になることはいくつもあったけど、それらは全て睡魔の前では無力に等しく、私はその場で(・・・・)意識を手放した。

Episode 30→←Episode 28


ラッキーアイテム

ボイスレコチェンジャー

ラッキードリンク

リースリング


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , ジン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あいか(プロフ) - はじめまして、あいかともうします!この小説の続きが気になるので早めの更新頑張ってください!! (2017年7月30日 16時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - ゆらさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します! (2017年6月8日 19時) (レス) id: 8bc9afdc49 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - すごく面白いです!続き楽しみにしてます♪ (2017年6月8日 12時) (レス) id: 536a82edec (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - 紅蓮さん» ありがとうございます!コメントいただけるだけで執筆に俄然やる気が出ます!!頑張ります!! (2017年3月7日 0時) (レス) id: cf32376341 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - 続き楽しみに待ってますm(。≧Д≦。)m (2017年3月7日 0時) (レス) id: 219aa5a094 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のんたん | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年2月19日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。