第２８話 博士に相談 ページ29
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「阿笠博士。新一って博士の親戚なの？」
数週間ぶりに尋ねてきたと思ったら、突然そんな質問をした私に、案の定、博士は「一体どうしたんじゃ」と困った顔を見せた。
あれから一週間少し。どうしても疑いの拭えぬ私は、ついに新一の遠い親戚であるコナン君の、そのまた親戚であるという阿笠博士の家に訪問した。
阿笠博士とは、新一との繋がりで幼少時からお世話になっているとある老人発明家のことで、工藤邸の隣に住んでいるので、今でも頻繁に訪れているのである。
普段はコナン君を含めた少年探偵団という小学生の子ども達がやってくるそうだが、今日は皆昼から探検に出かけているらしい。
つまり気兼ねなく訳の分からないこの話を持ちかけられるということだ。
「博士はコナン君の親戚なんでしょう？ コナン君が新一と親戚関係にあるって聞いたから……」
「ウム、そうじゃ。新一はワシの遠い親戚にあたるそうなんじゃ。この間話している内に気がついたんじゃよ」
なんだか急に態度の明るくなった阿笠博士に、私はもしや博士まで加担しているのではあるまいかという疑惑を一瞬抱きそうになった。
しかし、博士の発明した薬で新一が縮んだとなれば筋が通るが、新一が迂闊に薬を飲むとは信じ難いのだ。やはりコナン君はただの小学生なのだろうか。
「じゃあ、本当に……」
「急にそんな話をするなんてA君らしくないの。何かあったのか？」
「うん……それが」
私は先日抱いた確信とその根拠に至るまでの道のりを、赤裸々に打ち明けた。博士は何度も頷いて、私の話を聞いた後に眉を優しく持ち上げた。
「それは怪しく思えても仕方ないの…でもコナン君は正真正銘のただの小学生じゃよ」
「……そうだよね…やっぱ私、頭が変なのかな…」
「いやいやそう凹まんでも。サッカーや推理小説が好きなのは新一からきているんじゃろうし…」
うんうんと博士の言葉に頷いているうちに、流石に博士からも説得されたお陰か、私の胸の中に巣食っていたもやもやはいつの間にか晴れていた。
そんな時、不意にリビングにコナン君の気怠げな「はかせー」という呼び声が響いた。
振り向くと、階段を登ってきたコナン君が見える。コナン君は私の姿を見つけて驚いたように目を見開いて、立ち止まった。
「A姉ちゃん？ ど、どうしてここに」
「博士にね、新一のこと聞いてたの」
コナン君は「え？」と言い、一瞬だけ目を丸くさせたように見えた。
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FenGkaz710(プロフ) - 2章楽しみ (2020年6月16日 19時) (
レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 面白すぎたのでシリーズ化していると思いました……。面白過ぎます！！！更新応援しています！！！シリーズ化大希望です！！！！！ (2019年12月6日 3時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - 首を縦に触るのではなく、『振る』ではないですか？ (2019年9月8日 11時) (レス) id: acbd1e9f39 (このIDを非表示/違反報告)
? ????? ?(プロフ) - 第1章おつかれさまでした！すごくすごく続き楽しみにしてるので更新早くして欲しいです(>_<) がんばってください！！♪ (2019年8月9日 1時) (レス) id: e7d5c65650 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにー(プロフ) - 茅架さん» 作者様本人ではなくすいません。その文書は合っていますよ！"違わず"というのは"たがわず"と読み、間違わずと言う意味です。 (2019年8月1日 1時) (レス) id: 2d86003c92 (このIDを非表示/違反報告)
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