File：48��米花図書館��主人公side ページ50
「あれ、Aお兄さんだ〜！」
「？ 嗚呼、君たちは」
あれから三日…学校が終わった後、やって来た米花図書館。本を探しているとは後ろから声を掛けられて、振り返る。少し視線を下に向ければ、イタリア強盗団の件で関わった子供たち3人組と工藤だった。
「此処、児童書コーナーだよ？」
「読む訳じゃ無いから良いんだ」
工藤の言葉に素直に返せば、彼は不思議そうに首を傾げた。逆に尋ねれば、読書感想文の宿題を出して居ない工藤の為に一緒にやって来たらしい。
「シャーロック・ホームズの感想文でも書けば良いのに」
「あ、その手があった」
ぽんと手を打った工藤に肩を竦めて、自身の探し物を再開した。( 子供らしくないって自覚は無いのか )
「…ん？ どうした」
「あ、これ。背表紙が無いんだ」
絵本を見つけたところで、窓の下に有る小さな戸に入ったダンボールを覗き込む工藤。それを更に後ろから覗き込めば、その手には外国からの輸入本らしき物が有った。( ケースに逆に入れて、ビニールコーディングしたのか )
「コラコラ！それは子供の見る本じゃないよ…」
その声に振り返れば、館長の姿があって。あ、ごめんなさい！と謝ってから本を戻した工藤と、俺もまた離れると窓の外を見た。
「パトカーだぜ、パトカー！」
元太くんの言う通り、窓の下には数台のパトカー。更にはそれから降りた警官たちはこの図書館へと入って行く。
「オレ、ちょっと行って来る！Aさんも行こ！」
それを見るや否や駆け出した工藤と、慌てたように後を追う3人組。小さく息を吐くと俺もその後に続いた。
「あ、そのエレベーターちょっと待って！」
館長も乗り込んだエレベーターに声を掛けた工藤に、開くボタンを押してくれた女性。然し3人組が乗り込んだところで、定員オーバーのブザーが鳴った。
「定員オーバーですよ…」
「定員は七名…」
定員は七名、450kg。行儀は良くないが、ひとりひとり指を差して数える元太くん。子供を入れて8人。( 子供の重さって4人合わせても、大人ふたりにも満たない筈 ) ( 荷物分の重さを入れても450kgには大人ひとり分、余裕が… )
そんな事を考えながら、仕方ないから階段で行こうと降りて行く子供たちの後を追った。
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続編も宜しくお願いします！
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紗羅(プロフ) - 架印�靴気�» 大変お返事が送れました……！その作品です〜！私も学生時代に読んだり、アニメ見たりしました！共感して頂いて嬉しいです！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: d095ed95fc (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - File41の安楽座椅子探偵物って、桜庭先生の“GOSICK”ですか？もしその小説であれば、私が高校生だった頃にハマって読むようになった小説なので、とても共感出来そうです。面白いですもの！ (2019年3月7日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - かなたさん» コメント有難うございます！そう言って頂けるととても励みになります。良ければ、続編も宜しくお願いします！ (2017年12月23日 22時) (レス) id: 8b4b0b36f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなた - とても面白いです。更新楽しみにしてます！ (2017年12月23日 21時) (レス) id: a1ab06392a (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - 小娘さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年11月16日 14時) (レス) id: 8b4b0b36f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗羅 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/__Rain__Oo_
作成日時：2017年9月5日 22時
