【名探偵コナン】 My Precious _ 03 【男主】 (ページ10)

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File：108￤キャンプへの誘い￤主人公side ページ10

「キャンプ？」
『うん、三人がAさんも誘ってみてくれって。俺としても一緒にって思うんだけど…』
「週末なら予定は無いし、問題は無いが…俺はバイクでも良いか？」
『あ、うん！車に乗ろうと思えば乗れるとは思うけど…Aさんがバイクの方が良いならバイクでも』

放課後。バンドの練習も終わって、家路を歩いて居ると、掛かって来た一本の電話。それは博士の家に居るらしい工藤からで。( と言う事は後ろから聞こえてるのは少年探偵団の声か )

「嗚呼、バイクの方が助かる」
『ん、分かった！じゃあ、詳しい事はメールするから』

大丈夫だってよと言う工藤と、喜ぶ子供達の声を最後に切れた通話。携帯を仕舞いながら、家から持って来ていたギターの入ったケースを背負い直す。

「あ、A！今帰り？」
「嗚呼、姉さん」

ポアロの前を通ると客の出入りを知らせる鈴が鳴る。その音と声につられるように其方を向けば、エプロン姿の姉さんが立っていた。

「今日、私が夕食担当だったでしょ？此処で食べて行かない？あ、手抜きとか言わないでね！」
「そんな事は言わないが」
「なら良かった！何食べる？オススメはミートパスタ！」
「じゃあ、それで」

はいはーい！とキッチンの方へと入って行く姉を見送ってカウンター席へと座る。店内には人は居ないようだった。

「マスターは先に帰っててね、私は片付けの途中だったんだー。今作るから待ってて」
「嗚呼、成程。…何か手伝う？」
「ううん、大丈夫！直ぐに終わるから」

座ったままで大丈夫よと言う姉さんに頷いて、ギターケースや鞄を床へと下ろした。その時震えた携帯にそれを取り出すと、それは工藤からのメール。

日時と待ち合わせ場所、個人で用意して欲しい物が記されたメールに目を通すと確認したと言う意味を込めて、返信を行った。

「はい、お待たせ！」
「有難う。あ、週末に子供達にキャンプに誘われて一緒に行って来ようと思って」
「キャンプ？素敵じゃない！気を付けて行って来てね」

笑顔でそう言ってくれた姉さんに頷いては、差し出してくれたフォークを受け取る。そして姉さんと共にミートパスタを食べ始めた。

「みー」
「ただいま」

ミートパスタを食べ終えた後はポアロの閉店作業を手伝い、共に帰宅。そして玄関で座って、俺達を待ってくれていたらしいベルに頭を撫でてから餌を用意。そしてシャワーを浴びた後、歯を磨いて眠りについた。

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