【名探偵コナン】 My Precious _ 2 【男主】 (ページ1)

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File：49￤行方不明￤主人公side ページ1

「あなたがここの館長ですな？」

「はい、津川と申します…」

「今日、伺ったのはこの図書館職員の玉田和男さんの事で…」

「ああ、彼なら昨日から欠勤しております。無断でそんな事をする男じゃ無いんですが……か、彼に何かあったんですか！？」

階段で降りた一階ロビーには目暮警部、大和さん(香月のお父さん)に複数の制服警官、そして先にエレベーターで着いていたらしい館長の姿が有った。目暮警部と館長の会話から聞こえて来た言葉たちは不穏なもので。

「ええっ、玉田が行方不明！？」

「ええ…一昨日の夜から家に帰ってないと、彼の奥さんから連絡が有りまして…」

「そ、そんなバカな…」

「彼は一昨日、あなたと残業してたと聞いていますが…」

「はい…ですが、私は玉田よりも先に帰りましたからその後の事は…」

「ねえ！だったら何で倉庫なんか調べてんの？帰る途中に誰かに攫われたかもしれないよ？」

目暮警部達の動向にそう尋ねる工藤。目暮警部が言うには、玉田氏は几帳面な人物で帰宅する前に奥さんにこの図書館から電話掛けて居たらしい。が、一昨日の夜はそれが無く…。

「つまりは勤務中に何者かに此処から連れ去られたか、まだ此処に居るかだが…此処に居るとしたら既に殺されている可能性が高い！！」

気迫迫る言葉に驚いたような、怯えたような表情を浮かべた3人組。工藤だけは思案するように警部を見詰めて居た。

「警部！倉庫、トイレ…人目の付かない所は全て探しましたが、何処にも…」

「玉田さんは全然大柄で目立つはず…それが見付からんとは…やはり外に連れ去られたか」

「あの、目暮警部。お言葉ですが…一つ良いですか」

俺は探偵では無いので、推理等は専門外な部分が有るが、気になる事は有る。引き上げようとする警部達を止めれば、不思議そうな顔をしながらも話を聞いてくれる姿勢を見せた。

「一つだけ調べて欲しい場所が…」

館長から少し離れたところで、気になっている場所を伝えると、驚いたように目を見開いた警部。そして直ぐに、其処なら確かに目につかんなと部下に指示を出した。

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「Aさん！何か分かったの？」

「さっき気になる事が有ってな。工藤も気にならなかったか？エレベーターの件」

何やら話していたかと思えば、移動し始めた警部や制服警官たち。何かを話したAさん本人に聞けば、返って来た声についさっきの出来事を思い出す。

「エレベーター？定員は七名…あの時、僕達含めて八人だからブザーが鳴るのは当然じゃ…」

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