【名探偵コナン】 My Precious _ 2 【男主】 (ページ2)

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File：50￤早期解決￤コナンside ページ2

「小学一年の君達、四人合わせての体重なんて…大人ふたりにも満たないんだ。それに荷物を入れても450kgには大人ひとり分足りないんだよ。…あれは俺が乗る前にブザーが鳴っただろう？」

「まさか……！」

光彦の言葉にゆっくりと首を振ったAさんは分かりやすいように説明をくれる。そして意味に気付けば、ハッとして、目を見張った。

先に着いた警官たちによって作業が進められ、手動で開けられるエレベーターの扉。ボタンを押せば、ゆっくりと音を立てながら上がって来るエレベーター。そして、見えて来た天井。

「「「「！？」」」」

── 其処には、一つの死体が横たわっていた。

「……其の様子だと当たりだったらしいな」

上がって来る間に何処かに行っていたらしいAさんが何かを持って降りて来る。ギリギリ死体が見えないその位置と言葉に彼が死体を見ようとしないのだと気付いた。

「恐らく首を絞められた後、上からこの天井に突き落とされたようですな。…最後に会ったのは貴方の筈ですが？」

警部が連絡し、あっという間にやって来た鑑識の人々。死体は運び出され、目暮警部は容疑を館長へと向けた。

「わ、私は何も知らない！」

「凶器となったロープも出て来て居るようですし、指紋は出て来る筈です。それに無断欠勤したにも関わず、彼本人や家族に連絡を入れなかったのは、もう亡くなった事を知っていたからでは？」

シラを切り通そうとする館長にAさんの友人の父親…南雲刑事が畳み掛けるようにそう口にする。館長もまた動揺を見せたものの、動機がないと反論を口にした。

「…動機はこれじゃないんですか」

其処で動いたのは動向を静かに見守っていたAさん。彼が見せたのは先程、持って降りて来た＂何か＂。── そしてそれを良く見れば本のよう。

「これは児童書コーナーで歪に並べられた本と本の間で見付けた物です。不思議な事にこれには背表紙が無いんです。そしてこれは本棚だけではなく、戸棚の中にも」

「あ、もしかして外国からの輸入本！？」

「嗚呼、あれは逆にビニールコーティングしてあった訳じゃなくて元々背表紙が存在しなかったんだ。……そしてこんな変な本を外国から輸入していると言うことは中身は拳銃か、麻薬か」

俺の言葉に頷いたAさんはゆっくりとその本を開く。その中は紙ではなく、ブックスボックスのようになっていて、中には麻薬と思われる粉の入った袋が入っていた。

「これを玉田さんに気付かれ、口封じを？」

最後の目暮警部の言葉に彼はがっくりと膝を着いた。

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