転生99 ページ35
眼が覚めると、俺は布団に寝かされていた。
起き上がり、辺りを見渡すと窓辺に寄りかかり外を見るリムルがいた。
その姿は神々しく、美しいとしか言いようがなかった。
だが、その瞳は寂しそうにも悲しそうにも見えた。
そんな姿に見惚れていると、こちらの視線に気づいたのか、こちらを見てリムルは笑った。
「ん?なんだ起きたのか??」
「.....」
声を発さない俺を見て、熱がないか確かめるリムル。
熱がないのを確認すると、本棚の本を読み始めた。
「.....くだせい」
「??」
「さっきの事は言わないでくだせい....」
リムルは目をまん丸にすると、腹を抱えて笑い始めた。
「なんで、笑うですかい」
「いや.....悪い悪い...つい、面白くて...な?」
ムッとする総悟。その表情を見て、リムルは安心した。
先程の総悟はいつもと違ってた。
いつもなら、文句の一つや二つを普通に言ってくるのに.....一体どうしたのだろう。
「......夢を見たんでさぁ...」
「夢?」
「自分と一人の少女がいて.....俺はその少女を知っているはずなのに全く名前が思い出せなくて....最後には、その少女は赤い炎に包まれいなくなるんでさあ...」
「赤い炎....」
リムルは、うーんと首をかしげると溜息を吐き。
「ちょっくら、出かけてくる」
と言い、部屋を出た。
一体、あの少女は何者なんでさぁ.....
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ティナスプラウト(プロフ) - 続き待ってます! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 8f935097c0 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 私も転スラアニメ化情報見ました!!楽しみですね! (2018年3月13日 20時) (レス) id: 96b60eb288 (このIDを非表示/違反報告)
九尾 - 続き楽しみです (2018年3月8日 0時) (レス) id: 1b9e551661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リン酸デス | 作成日時:2017年11月23日 13時