銀魂転生したらリムルの姿だった件についてー原作ガチで変えて行くかもです？ー (ページ34)

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転生98 ページ34

作:話の方向性が変わり始めます。
ちょっとシリアス。

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暗闇の中、一人の青年はアメジスト色の髪の少女を見ていた。

その少女の顔は黒い靄で隠されて誰だか分からなかった。

だが、なぜだろう？彼女をこんなに愛しく愛らしく可愛く感じるのは。

青年が少女に手を伸ばそうとした、その時少女は立ち上がり、振り返った。

『総悟！ほら行くよ！』

待ってくだせい....どこに行くんですかい？

青年____総悟は少女がどこかに行くと聞いた瞬間激しい焦燥感に駆られた。

このまま、行かせたら。

『ボク、先に行くからね！』

ダメでさぁ....
行ってはいけやせん....！

声をかける前に少女は、赤い炎に包まれ消えた。

『じゃあね、総悟』

そう言い残して。

「ユウキ.....！！」

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「総悟？大丈夫か？？」

眼が覚めると、そこにいたのは白髪の女....じゃなかった、男がいた。

「すごく唸ってたが....なんか怖い夢でも見たのか？」

俺の額に手を当て、熱はない事を確かめると俺の布団をむしり取り片付け始めた。

ああ、そうだ....あいつもこうやって...。

あいつ？あいつって誰だ？
俺は誰の事を誰の事を言ってるんだ？

片付け終わっても動かない俺を見て、おかしく感じたのか、リムルは慌てた様子で俺の前に座った。

「総悟....お前......」

そして、そっと俺の頬を触れ目の下を親指で拭い、
ポツリと驚くべき事を告げた。

「なんで.....泣いているんだよ...」

泣いてる？
俺が？？

慌てて自分の顔に触れてみると、かすかに濡れていた。

おそらく、リムルが拭った為少ししか濡れていないのだろう。

「なんで.....泣いているんでしょうねい...」

「それは、こっちが聞きたい....」

リムルさんは、はぁ.....と溜息を吐くとポンポンと頭に触れた。

「泣け、とりあえず.....苦しい思いをしているなら吐き出すのが一番良い。」

大丈夫だと子供を慰めるように背中をポンポンと叩き、優しい声音で言った。

「下に声は漏れないようにしてあるから.....苦しいなら泣け.....悲しいなら泣け。慰めてやるから....俺はお前の味方だから...」

別に泣きたいわけでもないのに、悲しいわけでもないのに....。

安心したのか....俺はその時初めて大きな声で泣きやした。

泣いている時も、リムルは俺を慰めてくれやした。
その時、思ったんでさぁ....

神悟の撫で方と似ている.....と。