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バタンとリビングのドアが閉まる音が聞こえた。
「さて、どこから話をしましょうか。」
黒ずくめの組織の事、FBI、公安警察…話す事は山ほどある。
何から手を付けていこうか。
「ゆっくりでいい。時間はたっぷりあるからな。」
「そうですね。では…。」
そうして、私の持つ情報をひとつひとつ細かく話した。
私が話している間、赤井さんは口を挟む事なく、頷きながら話を聞いてくれた。
一通り話終わる頃には22時を回っていた。
「信じられん話だが、一般人である君がそこまでこちら側の情報を手にしていること、そしてその事を我々に話したとなると、何か取引をしたいのでは？」
さすが赤井さん。話が早いぜ。
「その通りです。私は今話した情報を他には漏らしません。その代わり、初の事を守ってください。」
「ホォ。」
「初はしっかりしてるように見えて、まだ高校生です。今日だって危険なマネをして…相手が赤井さんじゃなかったら危なかった。」
「そうは言っても彼との取引もあるのだが。」
初は初で赤井さんに私の事を守ってほしいと取引をしていた。
「私の事は二の次でいいです。何かあった時には初の事を優先してください。」
「なぜ、そこまでするんだ。」
なぜって…それは…
「可愛い弟ですから。それは赤井さんにも分かりますよね？」
「ははっ。本当に全て知っているようだな。了解した。君たちの事は我々FBIがしっかり守ってやろう。」
初めて見る赤井さんの笑った顔。
そして、自信に満ち溢れている表情。
不覚にもドキッとしてしまった。
「すまないが、一本いいか？」
胸ポケットからタバコの箱を取り出して見せた。
「セッタ吸うんですか？」
「その言い方…Aも喫煙者か？」
“元”喫煙者と言ってほしいね。
タバコを吸っているところを初に見られてこっ酷く怒られてから、吸うのをやめていたが、今日だけは許してくれ。
「一本貰います。」
「あぁ。」
マッチを擦って火をつける。
久々に吸う煙草。
飛んだ。
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喜怒哀楽(プロフ) - 最初からここ迄夢中で読み進めてしまいましたッ大変面白かったです！これからも無理せず更新頑張ってくださいませ、応援致します！！！ (2021年6月11日 19時) (
レス) id: 085bd1128f (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - ↓続き)10話で再登場するまでです。 (2021年6月11日 17時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 沖矢昴の名前が沖谷昴になってます。 (2021年6月11日 17時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 沖矢昴さん登場かっこよかったです！赤井秀一さんも出して欲しい。これからももっと登場して欲しいです。これからも楽しみにしております。頑張って下さい！ (2021年2月25日 22時) (レス) id: 134760d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - ぱるむさん» 嬉しいです！ありがとうございます！Ramu (2021年2月10日 23時) (レス) id: a6556beed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ramu | 作成日時：2021年1月19日 20時
