劇場版:ブロリー(フリーザ)1 ページ16
————エイジ731年————
惑星ベジータの空をコルド大王軍の宇宙船が埋め尽くしていた。
気まぐれで残酷な宇宙の王の突然の訪問にサイヤ人たちは空を仰ぎ見る。
コルド大王が乗るひときわ大きな船とその護衛の小型船たちは、地表すれすれまで急降下すると、船から戦闘員を飛び立たせ、ベジータ王の城に向かって真っすぐと進み始めた。
立ち並ぶ建物もお構いなしに、それらをなぎ倒しながら進んでいく。
「くそっ、無茶しやがる!」
空を見上げていたサイヤ人たちは、すぐ頭上を飛び回る無数の宇宙船に声をあげながら逃げまどっていた。
「無礼な!このような訪問、舐められすぎだ!」
玉座の間に響き渡る荒ぶった声。
惑星ベジータの王、ベジータ三世もまた、好き勝手に街を荒らしながら飛び回るコルド軍を宮殿の窓から睨みつけるようにして見上げていた。
「陛下、コルド大王がいらっしゃいました」
側近の一人が静かに告げた。ベジータ王は視線を移すことなく、苦い面持ちで答える。
「そのようだな」
宇宙船からは続々と戦士たちが降りてくる。幹部クラスはもちろん戦闘員でさえも、戦闘民族であるサイヤ人でさえも敵わないほどの戦闘力の持ち主だ。
特に幹部であるドドリアにザーボン、ギニュー特戦隊と呼ばれる5人の戦士たちは、エリート戦士である城内のサイヤ人が束になっても敵わないほどの強さである。
しかし真に恐ろしいのはお付きを従えてゆっくりと現われたコルド大王だ。
頭から鋭い2本の角を生やし、白い肌に鎧のような表皮をまとったコルドは、ドドリア、ザーボンやギニュー特戦隊がまるで赤子に感じられるほどのとてつもない力を持っていた。
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作者名:piace | 作成日時:2018年5月7日 22時