【ドラゴンボール】ブラックは悟空の嫁に一目惚れをしたそうです２

８．８ ページ20

回想終了 悟空ｓｉｄｅ




ブラックは最後に、逃げるオラと悟天を、その手で殺したと言う

ザマス越しに見えるブラックの顔は、とても悲しそうだった

あはは

なんだよそれ

結果的に殺しときながら、その殺した本人が悲しむってさ

これ以上、オラを怒らせねぇでくれよ

そんな顔されようが、殺すつもりはなかったと言われようが

この怒りを止める方法にはならねぇ

気付くとオラは、ザマスの腕を掴んで、思い切り投げ飛ばしていた

かなり遠くへと飛んだザマスを見て、ブラックは少し驚いたような顔をするも、すぐいつもの余裕のある笑みに戻る



ブ「ふっ、サイヤ人は短気で荒々しい。やはり、我々の世界には不要な存在だ」



ブラックはそう言いながら、刃の先をこちらへ向けた

オラはそんなブラックを、ただひたすらに見つめる

ブラックは何もしないオラに向かって、怪しみながらもその刃を振りかざす

さらばだ！と叫ぶブラックの声に顔を上げ、静かに奴の腕を掴んだ

奴の目が大きく見開くのがわかる

ブラックは、オラの手を振り放し、少し距離を取った

そんなアイツを見て、オラは、心の中からふつふつと湧き上がる何かを感じる

そうか、オラがこんなに冷静でいられたのは、あれか

嵐の前の静けさってやつか

そう確信したオラの顔は、なんとも恐ろしい形相だったらしい



悟「俺の体乗っ取った挙句、悟天と〇〇までも殺した！俺の力で！俺の手で！！俺の大切なものを！！！俺はもう・・・許さねぇぞ！！」



サイヤ人は、怒りの力でも強くなるんだ

だから、今もどんどん力があふれてくる

こうなれば、オラは絶対に負けない

今だって、ブラックとザマスを圧倒している

けど、それはブラックの一撃によって覆された



ブ「我が刃、受けるがいい！」



ザマスを軽くぶっ飛ばした後、ブラックに殴りかかるも、反撃され、奴の刃がオラの体に刺さる

その衝撃と爆発で、オラは力なく、地面へと落下していった

ああ、もう、力がでねぇ

全部使っちまった

自分の情けなさと不甲斐なさに、下唇を噛む

鉄の味だ

今まで何度も味わってきた嫌な味だ

でも、今回の味は、今までで一番最悪の味だった




結局、オラとベジータ、そしてブルマは、タイムマシンで再び過去に帰ることになる

トランクスがブラックと戦っている間に、オラたちは、まずザマスを倒す方法を考えねぇといけない

・・・すまねぇ、トランクス、なまえ

また、救えなかった

オラはもう一回、下唇を噛んだ

８．９→←８．７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す