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BALL24 ページ25
嫌がっていても、取り敢えずゲームは進む。
バトル系のゲームらしく、既に｢3.2.1…｣のカウントが出ている。
仕方なく真面目にゲームに取り組むことにした。
｢A先輩どんだけゲーム上手いんすか！｣と犬みたいにわふわふしながら 横に座る沢村に、｢見てりゃわかるよ。｣と笑う。
Go！！と合図が鳴って、ゲームが始まる。
カチャカチャ…と無言でコントローラーを動かしながら、画面しっかり見据える。
中々亮介も手強いが、開始1分で決着が着いた。
Aの圧勝だ。
ポイッとコントローラーを投げ捨てて、｢おーわり。｣と勝敗画面を見つめる。
正直兄以外にはあまり負けた記憶が無い。
元々そういう面に関しては、一回やると覚えるタイプだ。
御｢…マジか。｣
｢あ、え…？まずかった？｣
春｢いや兄貴も結構ゲーム強い方なんですけど…。｣
亮｢あらら、負けちゃった。｣
｢この通り私がゲームやっても面白くないじゃん？人の見てるのが一番。ってことではい。｣
結｢む、俺か。｣
｢頑張ってください。私はエiロ本漁りでもしよーかなー…。｣
沢｢慎みというものがあるでしょうっ！！｣
｢へっへーん。増子先輩と倉持と沢村でしょー？
…うーん、倉持の巨乳趣味と見た。｣
そう言うと、狙いを定めてベッドの下を覗く。
まぁ案の定そんなわかりやすい所にはなく。本らしきものは見えない。
となると他には漫画の裏とかだろうか。
立ち上がって、本棚を漁りに行く。
｢…っあ、あったー！！｣
倉｢っはッ？！｣
沢｢破廉恥っ…！！！｣
こういう勘はやけに鋭い。
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