【◇A】青心寮在住の引きこもり。【逆ハー】 (ページ20)

今日:1 hit、昨日:29 hit、合計:126,588 hit

BALL19 ページ20

部屋に人をいれるのは、高島以来初めてだろう。
｢どーぞ。入っていーよ。｣と部屋に春市を招き入れる。

ドアの前でちょっと戸惑っていた春市だったが、｢お、お邪魔します…｣と入ってきてくれた。

イヤリングを外して箱にしまいながら、｢ごめん二段ベッドの下使ってないから、そこ置いといて。｣と言う。

てとてと…と歩いてくると、荷物を全部そこに置いてくれた。

春市は、キョロキョロと部屋を見渡すと｢あ、先に行って皆に帰ってきたこと話してきますね。｣と言って出ていく。

ﾊﾞﾀﾝｯ…とドアが閉められる。

初々しい春市を思い出して、｢…女の子の部屋初めてだったかな。｣なんて思いながら、後を追いかけるようにAも部屋を出た。

・

・

ｶﾞﾁｬｯ…とドアが開くと、そこに居たのは春市。

みんな血眼でAを期待していたが、違うことに落ち込む。

だが、春市が｢先輩帰ってきました。｣という一言によって一気にそのさっきが炙り返された。

みんなは、既に話し合っていてキャプテンである結城が話を進めることになっている。

と、ここでまたもやガチャりとドアが開いた。

｢ただいまー………？｣

御｢よぉ、鈴井。まずはここに座れ。｣

｢え？あ、はい。｣

伊｢よし哲。言ってやれ。｣

結｢それでは、取り調べを始めようと思う。｣

｢……はいっ？｣

また変なことが始まった予感。

.