【◇A】青心寮在住の引きこもり、その二。【逆ハー】

BALL67 ページ22

よく分からないまま引き離され、取り敢えず四人で食堂に向かって夜ご飯を食べた。

｢なんだったんだ…｣と疑問に思いながらも食べ終え、ようやく念願の風呂に入れる。


スマホを見ながら服を脱いでいると、一件メールがきていることに気づいた。

普段メールなんて滅多にこないし、来たとしても大抵広告系だ。

ピッと開くと、その一件は広告では無い。
小湊亮介と書かれたいた。

｢え、小湊先輩？｣と不思議に思いながらも、メールを開く。


[倉庫の鍵閉めた？]


そう簡潔に書かれていた。

小湊にメールアドレスを教えた覚えはないが、多分誰かに教えて貰ったのだろう。

[礼ちゃんが片付けてると思います。]と返す。

スマホを置いてようやく風呂に入ろうとすると、すぐに返信が返ってきてしまった。

来てしまったものは仕方ないし、さっさか返信してしまおう。
そう思い、裸のまま数分間スマホと格闘する。


[今日高島さん途中で帰ってたよ？]

[じゃあ閉めてないかもです。]

[今Aどこ？]

｢…A？あぁそっか名前呼び期間だもんね。｣
[風呂です。じゃ今7時過ぎなんで、7時半頃倉庫行って閉めときます。]

[わかった、よろしくね。]


ようやくメールのやり取りが終わる。
こんなこまめにしてくるんだったら、LINEの方が楽なのに。

体も冷え切ってしまったし、ぱぱーっと風呂に入りに行った。









今どきメールアドレスなんて、
友達は知っているわけないのに。


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