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BALL56 ページ11

ぎゅっと抱きしめると共に、ゴンッ…!!と鈍い痛みが響く。

ボールは結構な速さを保ちながら、Aの頭に命中した。
「い”っつ…」と悶えながら、沢村ごと倒れる。

今 何が起きたのか飲み込めない沢村。
Aの胸の中で「…先輩……?」と小さく呟く。

Aは、頭を抑えながら沢村の体を借りてゆっくりと起き上がった。

もうあの男の姿は無い。
でも顔は覚えたから、捕えるのは難しいことではないだろう。



ようやく何が起きたのか分かってきたらしい沢村は、「…っ先輩!!先輩!!」と呼んでくる。

その声が寮まで響いてしまったのか、「どうしたの栄純くん。」と春市と降谷が駆けつけてきた。

うずくまっているAを見て、慌てて駆け寄ってくる。



降「!先輩、どうしたんですか。」

「大丈夫大丈夫、些細なこ…」

沢「先輩の頭にどっかから飛んできたボールが当たって…A先輩が俺を庇ったんだ!!」

「違っ…」

春「どっちにしろ早く寮に入れてあげよう。僕、高島さんに言って…」

「それはダメ!!!大丈夫、そこまでしなくて。
もし心配なら、御幸呼んで。御幸なら怪我見てどんな程度なのかわかるはずだから…。」

春「はっ、はい…。」

降「A先輩、俺の肩掴めますか。」

「え?あぁ、うん…。」



言われた通り肩を掴むと、「違う。肩に手回してください」と訂正される。

仕方なく抱きしめるように手を回すと、グイッと体が浮き上がった。
「びぇっ?!」と変な声が出る。


降谷にお姫様抱っこをされたのだ。

じたばた暴れようとするが、彼は183cmという高身長。
普通にするだけでも怖い。

「無理無理無理高い高い高い!!」と更にきつく抱きしめる。









「ふっ、降谷降谷!!早く走れ!!そして早く下ろせ!!!」


降「わかりました。」





早ければ早いほど怖いことを、

Aはこの後に知ることとなる。

.

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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 諸行無常系女子さん» ありがとうございます〜!小湊兄弟ホント推せますよねっ…!! (2019年3月24日 2時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - すごく面白いです!楽しく読ませてもらってます!春市くん可愛すぎて尊いです!!これからも頑張ってください!(*≧∀≦*) (2019年3月22日 13時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
- あわわ!お返事頂けるとはっ!! 二遊間良いですよね!!私も推しコンビです^^* これからも読みます\(^o^)/ (2019年2月1日 1時) (レス) id: 3e32dfd06e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 南さん» ひぇえ!ありがとうございます!!そんな感想言ってくださるだけで、書く気力が上がりますっ…(涙) 私も二遊間好きなので、ついつい出しすぎてしまいます笑 良ければこれからも読んであげてください! (2019年1月27日 1時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ面白いです!!亮さん推しなので、胸を貸してくれるシーンで萌えました笑 更新待ってます! (2019年1月26日 18時) (レス) id: 3e32dfd06e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅーぽむ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月17日 17時

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