【◇A】青心寮在住の引きこもり、その二。【逆ハー】

BALL77 ページ32

倉持のキレッキレなツッコミに拍手を送りたくなるレベルである。

何せ周りが頭の悪い人達ばかりだからか、お疲れ様としかいいようがない。


流石にAの腕も疲れたらしく、Aは｢あはは！！｣と爆笑しながら横に倒れた。

御幸も嘘だと言う事が分かっていてそんなセリフ言ったんだろうけども、面白いものは面白い。

ていうか御幸がのってきてくれたことにちょっと驚きだ。



沢｢っえ、え？！｣

｢あははは！！やっべ超面白い！！ひぃ…っ！！｣

春｢栄純くん、A先輩は倉持先輩と付き合ってないよ。｣

沢｢っえ、そうなのか？！！｣

御｢朝っぱらからお前らなにやってんだよ。お盛んかよ。｣

｢お盛んだろ。みんなDKだろ。｣

亮｢そのお盛ん×数十人とひとつ屋根の下暮らしてんのは、どこの馬鹿かな。｣

｢いやみんな私の嫌がる事は絶対にしないことくらい分かってますしね。｣



にししと意地の悪い笑い方をするA。

信頼してなきゃ、簡単に男…ましてや真っ盛りの男子高校生を部屋にあげたりなんてしない。


｢こいつ…ｯ。｣とその余裕に腹を立たせていると、Aはゆっくりと立ち上がった。

倉持の手を引いて、倉持も立ち上がらせる。

ぱんっと背中を叩いて押し、｢さ、まだ時間あるし自主練しようぜ自主練。｣と高らかに笑いながら言う。


そう言えばAはまだスマホを回収していない。









｢ほらほら、クソ美人なレディに見送られたんだから、元気よく走ってこーい。｣


沢｢？美人なレディってどこですか！！！｣


｢沢村覚えてろよお前マジで抱き殺してやるよ。｣



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