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燭台切光忠side
殺そうと思って刀を抜いた時だった
目の前でのびている青い瞳の人間が
泣いていた
「……いたい」
さっき、お腹を蹴ったからお腹の事だろうと思った
けれど、審神者は耳を塞いだ
急に瘴気が辺りに流れてきた
僕は警戒して審神者から身体を引いた
(さっき、神気を流したばかりなのに、どうして)
刹那、目の前に検非違使が現れた
黒い瘴気を纏ったかなり大きい奴だった
検非違使は僕に襲ってくることはなく
審神者の方に向かっていって
審神者を抱き抱えた
すると、審神者の腕の黒い部分が生き物のように動き出した
右腕を上って行き、右側の首から頬まで黒い部分が侵攻していく
目の下あたりまで黒い部分が来ると
審神者は、目を開けた
蜂蜜色に染まった右目と黒ずんだ青い左目が焦点を合わせるように茫然として
検非違使を見て、ゆっくりと僕を見た
「……ありがとう」
検非違使から立ち上がり、僕を見た
そして、ゆっくりと僕を指さした
「弾け」
いきなり、検非違使が迫ってきた
間一髪で防いだが、少し体勢を崩した
その時、一瞬の隙を見逃さず
検非違使と僕の間に入ってきた刃
下から上へ掬い上げるような太刀筋で僕の刀を弾き上げた
刀は空に上り屋根から落ちてこなかった
僕はそのまま地面に腰を打った
「…………」
此方を憐れむでもなく見た彼女は
無表情だった
刀を検非違使に渡して
検非違使を連れて僕に背を向けた
「殺したければそれでもいいけど、退屈なのは勘弁してほしいな」
少しだけ振り向いた彼女の琥珀色の瞳に確かな殺意があった
まるで、一期一振との約束がなければ殺していたとでもいいたいような目だった
「退屈だって、？さっきまで、殴られるだけしか出来なかった君が、何を今更……」
「負け惜しみ？それとも、負け犬の遠吠え？
五月蝿い犬だね」
その時、彼女は笑った
馬鹿にしたような笑顔だった
けど、目を離せなかった
.
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大根パンダ(プロフ) - みなつきさん» コメントありがとうございます(*´-`)頑張って更新します。 (2018年3月11日 19時) (
レス) id: b6ed6b29af (このIDを非表示/違反報告)
みなつき(プロフ) - すごくよかったです…！続きが楽しみです…！頑張ってください(*^^*) (2018年3月11日 13時) (レス) id: e9d1f159c4 (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - 河恩さん» 長文コメントありがとうございます(*´∀｀*)小夜、私も苦手だったんですよ 笑 泣いたっていうの聞くと私としてはすっっごく嬉しいです( ；∀；)応援感謝します！そして、これからも応援お願いします 笑笑 (2018年3月9日 8時) (レス) id: 84cc5a7ed5 (このIDを非表示/違反報告)
河恩(プロフ) - 続) 小夜ちゃんちょっとぶっそうで苦手だったんです← でも、これ読んで一気に好感度上がって……とゆか涙止まらなくて… 下の方に、久々のコメントとか書いてあったのでこれは言葉にしなくちゃなと。急にパッと湧き出た者ですが、本当に応援しております！！ (2018年3月8日 21時) (レス) id: 0d97449d3d (このIDを非表示/違反報告)
河恩(プロフ) - う…っ、うう…好きです。本当の好きです…… 最近二期始まったばかりじゃないですか(この小説)、久々に見てなんだったけな〜と読み返したんです。一番初めのプロフだけで思い出すくらい過去の自分はこの小説が好きだったようです笑笑 それにそれに、泣きました… (2018年3月8日 21時) (レス) id: 0d97449d3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大根パンダ | 作成日時：2018年1月8日 18時
